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書評:チーズはどこへ消えた?
変化を恐れずに立ち向かっていこう!というあらすじの寓話。


チーズにありついたネズミと小人。チーズが無くなったとき新たなチーズを探して旅立つか?それともチーズが再び現れることを期待して待ち続けるのか。前者の行動こそ素晴らしい!というのが作者の意図のようで、旅に出た側が成功する物語になっている。

なぜか自己啓発やビジネスの書として扱われてるのに違和感。仮にそう言うなら、世の中の大抵の寓話はそのカテゴリに含まれてしまうような。本来は絵本にでもするところを、敢えて大人向けの本として出したのが売り上げの秘訣だったのかも。本書のあり方自体が、本書で述べられている「新しい事を恐れずに挑戦」することになっているのが少しだけ面白いような気がする。

問題は、寓話としても物語としてもプロットが雑なこと。そもそもチーズとは生きるのに必要な糧なのか、あったら嬉しいおやつ的なものに過ぎないのかがよくわからない。ゆえにチーズに例えられてるのは生活の基礎基盤なのか、それとも地位や名誉や人生の目標といったプラスαなのかが曖昧なのだ。

多分これが書かれた時期はそれなりに景気が良く、出世できないことはあっても失業することは無いような時代だったのだろう。リーマンショック以降に読むとちょっと呑気すぎる感じ。

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