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書評:消えた砂浜―九十九里浜五十年の変遷
戦後から21世紀にかけての九十九里浜の変遷を、写真の比較や漁民との対談で振り返る。


ブログ主にとって九十九里浜は非常になじみが深く、小さい頃から海と言えば九十九里だ。夏休みは1ヶ月近くも、小松海岸近くにある母の実家に泊まり、九十九里浜にはよく遊びに行った。この、見渡す限りの砂浜に恵まれた海が当たり前の存在となっていたので、都心に近い混雑した海には未だに抵抗がある。

その美しい九十九里浜が失われつつあるらしい。本当か?母の実家に引っ越した現在、浜はますます身近な存在となり、夏場以外でもよく散歩に行く場所でもある。この海岸は物心付いたときと同じ姿を見せている。しかしこのような幸運な海岸は一部のようだ。砂浜がすっかり削られ、コンクリートしか見えなくなった海岸、保護林のすぐ側まで浸食した海岸など、衝撃的な写真が数多く掲載されている。

写真には、戦後のイワシ漁を撮った貴重なものも多い。男も女も真冬の荒波に半裸で飛び込む過酷な漁は、ちょっと手を伸ばせば届く時代のものだったのである。漁港の建設などによって過去のものとはなったが、それは海の環境も変えてしまった。

地元民も昔の砂浜を懐かしむ一方、砂浜と引き替えに手に入れた安全で快適な生活もかけがえのないものであり、問題は複雑。さらに砂浜が削られた原因も人為的なものや自然的なものが複雑に絡み合っているようだ。今後も変化を見守り続けなければならないだろう。

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