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書評:モンスターハンター 魂を継ぐ者(1)
モンスターハンターのノベライズ第2期の第1巻。モンスターハンター2(ドス)がベースになっている。

関連レビュー:2巻 3巻 4巻 5巻


新米ハンターとして開拓地のジャンボ村に派遣された、若い…というより幼いハンター「キオ」。豪傑だった父に憧れるも、無謀な狩りを繰り返すばかりで依頼は失敗続き。見かねた村長は熟練ハンター「クルトアイズ」に師事させようとするが……。

第2シリーズはいきなり巻数が振ってある。よって第1巻で描かれるのは当然「序章」的な内容である。ゆうきりん氏の第1シリーズ(「狩りの掟」~)は恐らく1巻完結のつもりで始めて後から続きを書いたものだろうから、対照的な作りになっている。何と言っても本作にはヒロインらしいヒロインすら出てこないのだ。

狩りのシーンのほとんどは、クルトアイズとキオの師弟コンビ。クルトアイズのいわば「効率的な」狩りに違和感を覚えて反発するキオ、キオの理想に呆れ突き放すのを装いながらも熱いまなざしを送るクルトアイズ。ベタと言えばベタだが、この2人のやりとりが面白い。

第1シリーズと第2シリーズの1巻目を比べると、まずキャラの面でこちらの方が好感触(第1シリーズは個性が強すぎて……)。地の文がやや説明臭いのが気になると言えば気になるが。あと所々に変な日本語や誤ルビもあるけど初版だから多めに見よう。

クルトアイズの指導は、実際のゲームで初心者を導くのとよく似ている。フィールドをこまめに探索させて歩き方を覚えさせたり、本気を出せば楽に勝てる相手でも、敢えて罠や道具の使い方を教えたり。

あと些細なことだけど、ゲームにおける「逃げたモンスターを追いかけてエリア移動したら、なぜかモンスターの前に立ってた(自キャラとモンスターのエリア移動位置が違うため)」という仕様を「物陰に隠れて追撃者を返り討ちにするモンスターの知恵」と解釈したのが気に入った。

絶体絶命の危機を謎の龍によって命拾いしたキオ。奴の襲来を予言した竜人族の正体は?ややミステリアスでファンタジックな引きで1巻は終わる。まだまだ初心者からは脱していないキオの活躍は続編に期待。

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