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長恨歌―不夜城完結編
日本の中国系黒社会を舞台にした小説3部作の完結編。

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前作のエピローグ的な話から始まる。いよいよ劉健一と楊偉民との最終戦争か!?と思わせておいてあっけなく楊が死ぬ。さらに影の支配者となった健一が「過去の人」となってしまう数年後まで物語が一気に飛ぶ。

複数の組織で多重スパイをする羽目になる武基の一人称視点。雇い主の謎の死、幼馴染みの女との再会、直接的に、あるいは間接的に武基に関わる健一の目的とは……?

ストーリーは複雑といえば複雑なのだが、既に前の2作(「酔いどれの墓標」も含めれば3作か)のパターンに慣れてしまっているので読みやすい。健一の人間臭い一面、主人公が惚れた女、そして定番死亡フラグ。あらゆる要素に対して悪い予感しかしない。そして予感は綺麗に的中。

終盤はパッと出のキャラに見せ場をさらわれた感じがちょっと残念。特に徐鋭はもう少し裏がありそうだと思っていたのだがあっさり降板するし。そういえば濡れ場が全く無かったのも、あっさり感の要因の一つかも。

シリーズ読者にはある意味で安心して読める内容。良い意味でも悪い意味でも。ここまで来ると様式美といおうかマンネリと言おうか。影の支配者の座は巡り巡る。完結編と銘打っているが続編は簡単に作れそう。

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