ドラゴンクエスト3を基本パーティ(勇者・戦士・僧侶・魔法使い)から始めて、戦士を賢者に転職させるというプレイスタイルについて。
概要(というか思い出語り)
今から30年近く前だろうか。リアルタイムで発売直後のソフトに限らず、ドラゴンクエストシリーズというのは当時小学校であった僕達にとって、クラスメイトとの定番の話題の一つだった。DQ3は特に人気作で、どのような職業を選ぶのか、またどのような順路で攻略するのかというのは、誰もがこだわりのようなものを持っていたと思う。
友人の一人は、「賢者は戦士から転職させる」ことを強くプッシュしていた。主に力やHPが高い状態から始められるので即戦力になることを理由に挙げていたような気がする。僕は一応納得するものの、戦士という戦力を手放してしまうことはなんとなく「もったいない」と感じてしまった。以降、リメイク版含めて何度かDQ3をプレイする機会があったのだが、結局のところ一度も試していなかった。
時は流れて、Wii移植版によってFC版DQ3を気軽にプレイできる環境ができた。FC版DQ3は「勇者と遊び人→賢者の二人旅」という変則攻略を行ったのだが、今回「普通に遊ぶ」にあたって、小学生の頃にやり残した宿題を消化しようと思い立ったのである。
プレイ前の考察
改めて、戦士を賢者にするというルートについて真面目に考える。前提として、最初のパーティ編成はデフォルトである勇者・戦士・僧侶・魔法使いのパターンとする。
この4人のうち戦士を賢者にするメリットは、まず僧侶と魔法使いをそのまま維持できることである。つまり(彼らを賢者にする場合と異なり)レベルが初期化されないので、以降の呪文習得が遅れることはない。
また、単純に呪文の使い手が増えることで柔軟な戦術を取ることができるようになる。低レベルで覚える補助呪文にも実用的なものは多い。ラリホーやマホトーン、マヌーサといった無力化手段を使い分けられるのは大きな強みであると言える。
最初に(僧侶・魔法使いと共に)戦士以外の職業を選んで賢者に転職させるケースと比較する。商人の場合、Lv20になるまでの経験値は最も少なくて済むが、戦力面では戦士に及ばない。遊び人は(悟りの書が不要になるとはいえ)論外として、他の職業(2人目の僧侶や魔法使いを含む)と比較しても、序盤からHPががんがん成長する戦士ほどの安定感はない。
また、戦士は賢さが最低であることが有利に働く。転職後のMP成長への悪影響が少ないのだ(FC版の場合「賢さの上昇量」がMP成長に比例するので、転職前にMP0のまま賢さだけ上がっていると良くない。一般にMPを持つ魔法職からの転職が推奨される理由である。さらに、商人の無駄に高い賢さは完全なマイナス要素である)。以下の実践例でも、Lv2から既に賢さとMPが成長し始めたのを確認している。
戦士を失うデメリットもあまり大きくはないと思われる。そもそも戦士の存在自体が「序盤を支える壁」なので、後衛が育ってきたり、耐性装備が充実してくると必ずしも必要なくなるだろう。攻撃面に関しても、本格的な物理攻撃要員は勇者さえいれば事足りる場面が多い。特にダンジョンの道中や経験値稼ぎにおいては物理攻撃よりも呪文のほうが役に立つし、中ボスは短期決戦型なので勇者を一点強化すれば十分である。
やりこみにおいても、「すべての呪文を使えるキャラ」を最も効率的に3人揃えることができる。賢者はそのまま(隼の剣を装備できる)、僧侶→魔法使い→戦士(魔法使い経由で素早さを上げる)、魔法使い→僧侶→武闘家とすれば、それぞれに個性と強みのある3人を揃えることができる。闇ゾーマも安定して倒せるかも知れない。
実践
Wii移植版にてプレイ。各種裏技(防御攻撃含む)や、Wii版特有の機能である「中断セーブからのやり直し」は封印。
前述のように、戦士・僧侶・魔法使いというデフォルト編成を使う。今回は酒場の初期メンバーをそのまま使用。FC版でカタカナネームが並ぶのは割と新鮮な気分。戦士ライアス、僧侶エルシト、魔法使いロミオの3人だ(余談だがFC版は濁点で1文字使うので、それが入った名前は見栄えが悪く好きでない。それ以外にも「スタロン」などの気の抜けた名前や、腐った死体のイメージが強すぎる「スミス」、あるいは「イリア」という女みたいな名前の爺さんはやる気を削ぐので、当たり3人を引けたのは大きい)。
まずは普通に進める。カンダタ2を倒した時点でLv17くらい。船をもらったらスーで雷の杖を回収(この時点では、星降る腕輪を装備した僧侶に持たせると非常に強い)し、ピラミッドやガルナの塔の宝を回収しつつ経験値稼ぎ。魔法使いの毒針でメタルスライムを狩ったりして程なくLv20に。悟りの書も回収済みなのでさっそく転職。
Lv20戦士の能力は最大HP183・力73・賢さ14。この時点で僧侶のHPは97、魔法使いのHPは107(なぜか僧侶より多い)なので、転職で半減してもほぼ遜色ない値である。装備品も鋼の剣・魔法の鎧・青銅の盾・鉄兜をそのまま賢者に引き継げる(戦士はもっと強いものを装備できるが、転職を見越して敢えてここで留めた。かわりに勇者の装備を充実させる)。
魔法使いがLv21になってバイキルトを覚えたらやまたのおろち戦。賢者はLv14となった。勇者も含めてラリホー3連発できるのが強い(ただし最初のターンはピオリムも混ぜる)。眠ったらルカニをかけて完勝(厳密には、目覚めた直後の2回目の行動を食らっているのだが)。
勢いに乗ってサマンオサへ。ラーの鏡をさくっと回収してボストロール戦。ここではスクルト2連発が強い。勇者のラリホー、僧侶のマヌーサと合わせて無力化して危なげなく勝利。ボス戦では賢者の補助呪文が絶妙な働きを見せる。
ネクロゴンドの洞窟は、まずは何はなくとも稲妻の剣を回収する。これを装備させた勇者に星降る腕輪を付ける。雑魚を殲滅したり、厄介なトロルを先制ラリホーで眠らせたり、地獄の騎士をニフラムで消したりと大活躍。何度か行ったり来たりしつつ、突破した時点で賢者Lv21、他はLv26。祈りの指輪を酷使しての強引な攻略だった。今後を考えると、稲妻の剣だけ回収したらしばらくレベル上げに専念したほうが良かったとは思う。
さすがにバラモスはまだ厳しいだろう(というか道中のエビルマージに完敗してしまった)から改めてレベル上げ。魔法使いがメダパニを覚えたらガルナの塔へ。ゾンビキラー(スカイドラゴンと同時に出現したメタルスライムに特効が入る場合がある)を3人が持っていることもあり割と効率よく稼げる。星降る腕輪は毒針要員でもある魔法使いに持たせておく。
ベギラゴンを覚えたらネクロゴンド地方に場所を移す。やはり雑魚を効率よく狩れるのならばメタル狙いより早い。僧侶Lv32のフバーハまで稼ごうと思ったが、さすがに飽きてきたのでLv30(ベホマ習得)で突撃することにした。賢者はLv26でマホカンタ習得、他のメンバーもLv30になった。金も貯まったのでみかがみの盾を2つ買う。
バラモス戦。1ターン目に眠らせることに成功。ピオリムとスクルトで固め(うかつにも先にマホカンタを使って味方の補助を跳ね返してしまう凡ミス)、バイキルトとルカニをかけ、そのまま眠ったままのバラモスをあっさり倒してしまった。なんとも拍子抜け。
バラモス撃破時点のHP/MPは、Lv30勇者(244/85)・Lv26賢者(190/91)・Lv30僧侶(171/147)・Lv30魔法使い(161/151)。なお、命の木の実を勇者は4個、賢者は1個使用している。
アレフガルドでは高速でアイテム回収。お金は王者の剣を最優先したが、魔法使いに水の羽衣を先に買ってやったほうが良かったかも。賢者Lv30でベホマを覚えると回復が楽になる。以降は星降る腕輪は賢者に持たせるのが良いだろう。装備を揃えたら、早々にゾーマ城に突撃して賢者の石を回収してリムルダール周辺ではぐれ狩り。
僧侶がLv38でザオリクを覚えたところでゾーマ討伐に乗り出す。持ち込んだ世界樹の葉と、さらに現地の宝箱に残しておいた世界樹の葉(2枚目以降は貴重品なので、取った状態ではセーブしないようにする)を回収して、最も死にやすそうな魔法使い以外の3人が確定蘇生できるようにしておく。ラスボスを倒すということは経験値が無駄になるということなので、バシルーラとニフラムは積極的に使う。地下に入ってからはアンデッドが多いので、勇者と3人がかりでニフラムできるのが爽快だ。祈りの指輪の破損も気にせず使いまくる。
ゾーマ戦では一番素早い魔法使いに星降る腕輪を装備させて光の玉を使う。闇ゾーマが動く前に玉を使いたかったのだが、あいにく先制を許してしまったのでベホマズンで立て直す。あとはフバーハを維持してHPに気をつけつつひたすらベホマである。賢者の石を魔法使いに渡すのを忘れていた(メラゾーマは通りが悪いので回復専念が良い)のだが、割と危なげなく勝利。
クリア時点での強さは以下の通り。()内はHP/MP。
勇者Lv38(315/128)、賢者Lv34(252/142)、僧侶Lv38(210/194)、魔法使いLv38(199/188)
装備はごく平凡。勇者は伝説セットと鉄仮面。賢者と僧侶はゾンビキラー・魔法の鎧・水鏡の盾・鉄兜。魔法使いは雷の杖・水の羽衣・金の冠である。
気が向いたら後ろ2人を転職させて闇ゾーマにも挑んでみようかと思う。
まとめ(感想)
おおむね事前の見立通りにスムーズに進行した。プレイ中の実感としては呪文主体で戦う楽しさを存分に味わうことができた。DQ3のプレイスタイルというのは人によって様々だろうが、あくまでも「基本パーティでスタートする」のであれば、戦士を賢者に転職させるルートは非常におすすめできる。
戦士はHPと力の成長が頼りになる一方で、HPや力が早い段階で飽和するので後半は育てる楽しみが薄れるのが大きな欠点だが、早期に転職させることでその欠点を克服し、同時に戦術の幅を広げられるのが面白い。個人的には初回プレイ時に、終盤で戦士が勇者の下位互換に成り果てていく(実際は魔神の斧が強力なのでそうでもないのだが)のが辛かったので、そのリベンジを果たした気分である。
もっとも、アイテム入手やらボスの攻略法については完全にネタバレ前提なので、まっさらな状態でプレイするならば戦士の単純な性能が頼りになる場面も多いだろうとは思う。あくまでも「経験者が再びプレイする場合」におすすめできるパターンと言える。
もう一つの注意点として、最後のゾーマ戦は完全にベホマありきになるので、ベホマのダメージが半減したSFC版や、そもそもターゲット切り替え自体が不可能な近年の移植版(スマホ・PS4など)ではあまりおすすめできない。これらのバージョンでは戦士や武闘家による物理攻撃主体のほうがクリアしやすいだろう。魔法メインでクリアするのは、あくまでもファミコン版、あるいは(FC版並にベホマが効く)GBC版向きだと言える。
やりこみ:闇ゾーマに挑む
現状では勝ち目がなさそうなので後衛を強化する。僧侶と魔法使いは呪文を覚えきったら(メガンテは不要だが歯抜けだと見栄えが悪いので)、それぞれ魔法使いと僧侶に転職(職業交換)。すべての呪文を覚えたキャラを作る。せっかくなので転職前と、転職後に呪文を覚えきる時点の強さをメモしておく。
僧Lv41:HP224 MP208 力56 早75 体116 賢113 運124
↓転職後
魔Lv40:HP191 MP183 力55 早146 体111 賢107 運149
魔Lv40:HP207 MP197 力34 早125 体111 賢109 運147
↓転職後
僧Lv41:HP209 MP187 力70 早92 体113 賢112 運152
肝心のMPが下がっているのがいただけない。能力の上限を超えているときに賢さが1ポイント無駄に成長する(この場合MPは増えない)という動きが悪さをしている気がする。サブパラメータは相方の転職前と比較して全体的に向上しているのに。
ついでに、この時点(トータルでの獲得経験値がほぼ同じ)における、戦士→賢者の能力は以下の通り。
賢Lv42:HP306 MP183 力102 早178 体153 賢103 運87
もうちょっと育てて、MPが200を超えたところ(転職後にMP100以上、つまりザオリク5回)で、僧侶を武闘家に、魔法使いを戦士に転職させる。対闇ゾーマのみを考えるなら水の羽衣(勇者以外に吹雪耐性を付ける唯一の手段、FC版では賢者は装備不可)を装備できる魔法使いがベストだが、総合的な最強パーティを目指す。
単調なレベル上げに飽きてきたのでレアアイテムを狙う。まずは不思議な帽子。稼ぎ場をメルキド東に移してメタル狩りと並行して狙う。割とすぐ出た。マドハンドは出てくるたびに大魔神を呼ばせている(ただしマドハンドが右側に出現した場合は呼ばない?)が、雷神の剣は目的達成までには結局出なかった。
戦士と武闘家がLv35になったあたり(武闘家の転職のほうが早かったのでタイミングが重なる)で闇ゾーマに挑んでみたが敗北。武闘家のHPの低さと耐性のなさが致命的。HP300を目処に鍛える。命の木の実も5個残っていたので武闘家に投入。結果としてはあっさり返り討ちになった。やはり吹雪が素通しというのはきつい。勝てなくもなさそうだが、もっとレベルを上げることにする。
初討伐時点でのパラメータは以下の通り。
勇Lv63:HP433 MP182 力170 早116 体221 賢101 運147
賢Lv53:HP392 MP250 力138 早126 体193 賢135 運122
戦Lv45:HP355 MP101 力167 早103 体195 賢84 運96
武Lv44:HP330 MP102 力215 早213 体164 賢75 運165
闇ゾーマの行動は完全ローテーションなので、それに合わせて行動する。
戦術としては、まず賢者(星降る腕輪装備)がルカニ、武闘家がフバーハ、勇者が賢者の石、戦士が攻撃。フバーハは軽減量を考えるとベホマラーのほうが効果的なのだが、ダメージを食らっていない状態で使える可能性があるならこちらを選択すべきである。
2ターン目は勇者がベホマズンで3人が攻撃。3ターン目は凍てつく波動に備えて遅い戦士がルカニ、勇者と賢者は回復。以降、死人が出ない限りは「2人がベホマラー(賢者の石)」「凍てつく波動の後にルカニ」「打撃のターンにベホマズンと総攻撃」繰り返すが、ベホマズンは2回しか使えないので、最後のひと押しは勇者も攻撃に回る。戦士が攻撃(魔神の斧)を2連続で外すなどの失態をしたがなんとか撃破する。
ファミコン版で闇ゾーマを倒したのは初めてである。いずれ闇ゾーマ戦に特化したパーティを組んでみたいところだが、本題からはかけ離れてしまうので語るとしても別の機会にしよう。
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