個人的なメモと雑談。
概要
ポケモンの第二世代、本編で言えば金銀クリスタルに相当するポケモンカードの製品は、シリーズだけで4つも存在する。個々のエキスパンションではなく大枠のシリーズ名で4種類あるという意味である。これは歴代の製品の中でも異例である。
しかもこれらは便宜的なシリーズ分け(例えば本編のリメイクに合わせた新シリーズである「PCG」や「LEGEND」)ではなく、全く別の性質を持つ製品である。ここではそれらの説明と、どういう位置づけの製品であるのかを適当に考察してみることにする。
なお僕自身は1999年からポケモンサイトを運営し、他のサイトや掲示板を見ていたが、当時はポケカにほとんど関心がなかったのでリアルタイムの記憶はほとんどないことをあらかじめご了承いただく。識者によるツッコミは大歓迎。
ポケモンカードneo
一般に金銀(第二世代)のポケカといえばこれが連想されるだろう。初代(無印)シリーズと連続性・互換性があり、それらと合わせて「旧裏」と呼ばれて親しまれている。というよりもneoシリーズが単独で話題になることは滅多にない。いわゆるスタン落ちも存在しなかった時代で、neoが発売された時点では過去のカードを全て使えたのだ。
「ポケモン言えるかneo?」という歌を出すなど、当時は金銀世代のポケモンを「neo」と呼ぶ風潮を作りたかったような気配があり、実際にそれに乗っかる個人サイト主もいた(金銀関連のコンテンツに「neo」を付けたりとか)のだが、結局定着せずに終わったような覚えがある。僕が思うに、以降もシリーズを続ける前提なら安直に「neo」を使うのは混乱を招くのが理由ではないかと思う。
ポケモンカードVS
ここから新裏面に切り替わる。構築済みデッキ(ただし劇場限定版除き中身はランダム)のみが販売された特殊なシリーズ。
裏面変更はかなり物議を呼んだ(一応、当時は新旧混合ルールがあったようだが)覚えがある。ただし当時は、構築済みデッキのみであることやカードパワーの低さ、進化の概念を廃したこと等から、あくまで番外編的なシリーズのように見られていた覚えがないでもない。金銀におけるジムリーダーがこのような番外セットとして収録されることを残念がる声もあった気がする。
以降の展開を見る限り、どうもシリーズ一新のためのワンクッションとして意図的に弱くしたのではないかと思う。
参考動画:
当時からのプレイヤーが本商品を語る。
ポケモンカードWeb
ポケモンセンターオンラインによる通販限定のエキスパンション。シリーズ名であると同時に拡張パックの名前でもある。Web通販限定だからといってシリーズ名を「Web」とするセンスは当時でも古臭いというかダサかった覚えがある。主な内容は旧裏時代のカードの再録。
「ポケパレ」のニュースコメントによると、購入した時点で(配送される前から?)パックの中身を確認できるという妙な特徴があったらしい。このことから考えるに、ランダム封入といえどもバリエーションは限られていたようだ。
事実上は、以下に紹介する「ポケモンカードe」の「第0弾」に相当するセットと言えるだろうか。
ポケモンカードe
新裏面の真打ちともいえるシリーズ。GBAの周辺機器「カードeリーダー」との連動が売りの次世代TCGとして売り出したかった感がある。カードに印刷されたコードを専用の機器に読み取らせることで、そのカードの解説が見られたり、組み合わせ次第でミニゲームがプレイできたりといった要素を前面に押し出したシリーズである。当初の発表では「対戦相手がいないときの相手をしてくれる」等、まるで読み込ませたカードがAI操作でプレイされるかのような文言があるが、誇大広告もいいところである(逆に言えば、本来の理想には程遠い商品だったのかも知れない)。
従来のシリーズはゲーム本編のカードゲーム化という位置づけだったが、本作は「謎の大陸」という独自の設定で展開された。ストーリーらしいストーリーがあるわけではないものの、「森の番人」「砂漠のシャーマン」など、トレーナーの肩書きには本編とは異なる雰囲気のものがあったり、一時的に属性が変化する「クリスタルタイプ」なる能力持ちも現れた(とはいえ「攻撃時のみタイプが変わる」というのは、ゲーム的には「攻撃属性が変化する」ということなので、本編における技の使い分けがようやく再現されたといったところか)。
既にインターネットが普及しつつあった頃なのでデータ表示関連は陳腐になっていたり、ミニゲームもチープ(特に当時中学生以下くらいのポケモン直撃世代には余計にそう見えたと思われる)で、色々と中途半端な印象が強い。デジタルガジェットとしてはなかなか面白いことをやっているのだが、ポケモンカードのプレイヤー層とは合わなかったようで、印刷の難しさが価格上昇に繋がったこともあり評判は非常に悪かった模様(なにものか氏のブログ記事が参考になる)。個人的には最近興味が湧いたので、ミニゲーム関連のまとめコンテンツを作ったりしている。
カードeリーダーに読み込ませるとわかるのだが、少なくともアルファベット26文字に対応するセットを想定していたようだ。しかし実際に使われたのはAからFまでの通常セット、MとNの限定販売品、Zのプロモーションのみで、残る17パターンは未発売に終わった。謎の大陸を舞台にしたストーリーは「神秘なる山」で完結していた(つまり打ち切りなどではない)ようなので、もともとは第三世代以降もカードeとして制作する予定があったのかも知れない。
カードとして見た場合はどうしてもコード部分が邪魔でデザインに制約が出る上に、キラカードには(おそらく印刷の都合で)コードが付いておらずデッドスペースになっているのが残念。今ならキラカード版はコードがない分だけイラストを大きくするところ(例えば拡張アートとか)だろうが、当時のセンスでは無意味にデザインを統一することしかできなかったようだ。技術的にもデザイン的にも時代が早すぎたのかも知れない。
カードeリーダー自体も未完成品のようなもので、1年半後には通信機能を備えた上位機種「カードeリーダー+」が発売。日本国外(といっても北米のみ?)ではこの上位機種のみ販売された。その後はポケモンカードシリーズとは別に、データ連動専用のカードシリーズとして展開していくことになる。これに関しては以前ブログ記事にしたので興味がある方はどうぞ。
コメントの投稿
トラックバック
| トラックバック URL |
| ホーム |


