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書評:ウィザードリィのすべて(ファミコン版)
攻略本の姿を借りた私家版資料集。


これを手に取ったのは、まだウィザードリィ自体を持っていなかった頃。立ち読みで一目惚れしてゲームまで購入。結果、ターボファイルまで探してファミコン版3作を遊び尽くしてしまった。2002年のことである。

攻略対象はファミコン版の1と2。タイトルに律儀に「ファミコン版」と書いてあるが、他のバージョンでは本は出していない。(余談だが、任天堂ハードで発売された「ウィザードリィ2」は、本来の「ウィザードリィ3」に相当。本来の2は前作からのデータ引継が前提なので、ファミコン向けに調整する必要があった)

この本には主に3つの要素がある。まずは末弥純による公式イラストを収録するという公式資料集としての面。末弥純のイラストは全モンスターをフルカラーで掲載。ゲーム内の画像も全て掲載しているので、比較してドット絵の妙技を味わえる。

次に、モンスターやアイテムのデータやマップ攻略などの普通の攻略本としての面。ほとんどのデータは実際のプレイによって収集されたものだというから驚き。現在は解析技術も進んで、記述の誤りなども発覚しているが、当時の他の攻略本と比べると格段に精度は上。ただし2の最終フロアだけはマップがなく、読者にマッピングさせるようになっている。

そして、一番面白いのが"著者"のベニー松山によるウィザードリィ世界の独自設定資料集という面だ。「ウィザードリィの世界」という専用の章を割き、世界の成り立ちや武器や魔法の由来について「想像し得る世界を再構築」。他にもモンスターやゲームシステムの解説文にもさりげなく自説を紛れ込ませている。これらの設定は、後に「隣り合わせの灰と青春」「不死王」「風よ、龍に届いているか」の三部作に生かされることになる。

ウィザードリィを知らなくても、ファンタジーものが好きなら読んで損はない。そして読めばきっとウィザードリィに興味を抱くはず。

リンク:ベニー松山氏による著者コメント

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