昔から使われてる売り文句だけど、違和感ありませんか?
牡蠣(かき)の栄養価をアピールする目的で、昔から「牡蠣は海のミルク」という言い回しが使われている。スーパーマーケットなどの売り場でも見ることがある。しかしこの文には強い違和感がある。まるで牡蠣がミルクの代用品みたいな言い方じゃないか!
例えば「日本のハワイ」と言った場合、ハワイよりお手軽に楽しめる国内の観光地を意味する。本当はハワイに行きたいけどお金も時間もない人のために手近なところでハワイ気分を味わえる、という意味合いの売り文句だ。「海のミルク」もそれに似ている。貴重なミルクだけどお手軽な代用品が海にありますよ、というニュアンスだ。
もっともミルク(牛乳)というのは本来、輸送や保存にコストのかかる飲み物だった。だからこそ昔は町の中にも牛飼いがいたのである(伊藤左千夫とか)。だから、現在のような殺菌・冷蔵・輸送のシステムが整う以前は、地域によっては珍しい(特に日本のように近代以前に牛乳を飲む習慣がほとんどなかった地域では)もので、沿岸部などでは牡蠣のほうがよほど安く手に入ったりした時代もあっただろうとは想像できる。
しかし、今や日本のどこでも牡蠣よりも牛乳のほうが遥かに安く買える(重量換算でも、カルシウムやタンパク質で見ても)ことは疑いもない。規格外品などを実質タダで入手できる生産者などは別かも知れないがごく少数の例外だろうし、そもそも売り文句である以上は消費者に向けたメッセージなので問題外である。牡蠣というのは基本的に贅沢な嗜好品であり、栄養を取る目的で(少なくとも牛乳の摂取で期待されるようなカルシウムやタンパク質目当てで)食べるようなケースは現代日本では想像できない。アレルギー対策だとしても他に選択肢はいくらでもあるだろう。そもそも本当にミルクを牡蠣で代用してしまったら塩分を摂りすぎてしまうのではないか。
以上を踏まえた上で「牡蠣は海のミルク」という売り文句を噛み砕くと、まるで「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」とのたまうマリーアントワネットのごとき言い回しのように思えてくる。馬鹿にしてんのか?と思うのだが、自分以外に同じような意見を今のところ見たことがないのが不思議だ。
現代日本において、栄養面で見た牡蠣の魅力は亜鉛や必須アミノ酸のほうだと思うのでそちらをアピールしたほうがいいと思うのだが。牡蠣の季節になり「海のミルク」という珍妙な文句を売り場やレシピなどで見るたびにそう思うのである。
例えば「日本のハワイ」と言った場合、ハワイよりお手軽に楽しめる国内の観光地を意味する。本当はハワイに行きたいけどお金も時間もない人のために手近なところでハワイ気分を味わえる、という意味合いの売り文句だ。「海のミルク」もそれに似ている。貴重なミルクだけどお手軽な代用品が海にありますよ、というニュアンスだ。
もっともミルク(牛乳)というのは本来、輸送や保存にコストのかかる飲み物だった。だからこそ昔は町の中にも牛飼いがいたのである(伊藤左千夫とか)。だから、現在のような殺菌・冷蔵・輸送のシステムが整う以前は、地域によっては珍しい(特に日本のように近代以前に牛乳を飲む習慣がほとんどなかった地域では)もので、沿岸部などでは牡蠣のほうがよほど安く手に入ったりした時代もあっただろうとは想像できる。
しかし、今や日本のどこでも牡蠣よりも牛乳のほうが遥かに安く買える(重量換算でも、カルシウムやタンパク質で見ても)ことは疑いもない。規格外品などを実質タダで入手できる生産者などは別かも知れないがごく少数の例外だろうし、そもそも売り文句である以上は消費者に向けたメッセージなので問題外である。牡蠣というのは基本的に贅沢な嗜好品であり、栄養を取る目的で(少なくとも牛乳の摂取で期待されるようなカルシウムやタンパク質目当てで)食べるようなケースは現代日本では想像できない。アレルギー対策だとしても他に選択肢はいくらでもあるだろう。そもそも本当にミルクを牡蠣で代用してしまったら塩分を摂りすぎてしまうのではないか。
以上を踏まえた上で「牡蠣は海のミルク」という売り文句を噛み砕くと、まるで「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」とのたまうマリーアントワネットのごとき言い回しのように思えてくる。馬鹿にしてんのか?と思うのだが、自分以外に同じような意見を今のところ見たことがないのが不思議だ。
現代日本において、栄養面で見た牡蠣の魅力は亜鉛や必須アミノ酸のほうだと思うのでそちらをアピールしたほうがいいと思うのだが。牡蠣の季節になり「海のミルク」という珍妙な文句を売り場やレシピなどで見るたびにそう思うのである。
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