ファイアレッド・リーフグリーンにおける意味不明な地形に関する考察というか妄想。
ファイアレッド・リーフグリーンには「しるしのはやし」という地形が存在する。森林型のダンジョンで、中には草むらと何人かのトレーナーがいる。特徴的なのは、その草むらに不自然な形で切れ込みが入っており、なんらかの印文を彷彿とさせる点である。内部にいるトレーナーも模様に関して言及するが、結局ゲーム内では何ら意味を持つものではない。前回の記事で取り上げたへんげの洞窟と並ぶFRLGの意味不明スポットだが、あちらと異なり内部データ的にもこれといった仕掛けは隠されていないようだ。
「意味ありげだがゲーム上は特に意味のないオブジェクト」としては、例えば金銀のウバメの森の祠だったり、ルビー・サファイアのトクサネシティの白い石が挙げられるが、これらは幻のポケモンの伏線であり、ストーリー的な意味合いがないわけではない。しかし、印の林に関しては後の配信イベントや劇場版などでも一切扱われることがなく、謎のままで終わってしまっている。
ゲームフリークが何らかの意図を持って、最初から最後まで意味のない地形として制作したのであれば話はここで終わる。しかし、少なくとも発売時点においては意味を持つ模様として設定した可能性について考えてみたい。
例えば、広大なフロアに大量の見えない落とし穴が仕掛けられたダンジョンがあったとする。突破はかなり難しい。しかし実は構造が印の林の文様に対応していて、印の林の地形がマップとして機能する。具体的には「草むら部分が歩ける床で、それ以外は落とし穴」として読むことで、穴に落ちずに突破できる(あるいはすべてのアイテムを回収できる)というような仕掛けはどうだろうか。ただしそのままだと外周を通るだけで安全に突破できるので、適当に障害物も配置する。また場所をわかりやすくするための目印として、印の林のトレーナーに相当するオブジェクトも必要だろう。
見せ方としては、最初のフロアではゲームでも構造がわかるようにする。落とし穴の配置が入口の石版かなにかに描かれており、「石版の文様をたどれ」のようなヒントを出せばよい。そして2番目のフロアではその石版が壊れて読めなくなっている。そこで、近くにいる遺跡マニアに「ここの石版は壊れて読めないが、似たような文様を遠い南の島で見た覚えがあるぞ…確か"しるしのはやし"と言ったな」などと言わせるというのはどうだろうか。
後のハードだが、DSiにはカメラ機能が存在する。当初は最初のDSにもカメラを搭載する計画があったのかも知れない(拡張端子にカメラを取り付ける『大人のDS顔トレーニング』なるソフトも出た)。いずれにしても、FRLGの開発中に「任天堂の次世代機にはカメラを搭載する計画がある」程度の情報は得られていたと推測される。そこで、DS版の新作にカメラと連動する仕掛けを作ろうとした。その下準備として作られたのが印の林だとしたらどうだろうか。GBA側に印の林のいずれかの部分の地形を表示させて、それをDS側のカメラで読み取ることで、何らかのイベントが起こるような仕掛けである。
さらに、印の林の文様が「草むら」であることも一つのポイントで、「いあいぎり」で地形を編集することができる。例えば特定の草むらをカットした状態で読み込ませることで、通常時とは異なる結果になるという仕掛けが考えられる。攻略本の画面写真だけではなく、実際にゲームを操作させることを促す。2つのゲーム機を交互に操作しながら謎解きをするというのは新しい感覚だ。
ただしこの場合、ゲーム内でどういう形で導線を見せるかが思いつかない。いっそ雑誌や攻略本などでネタばらしするというパターンだろうか。
以上の仮説が本当だったとして、なぜ没になったのか考えてみたい。後者の場合、単純に初代DSにカメラ機能が付かなかったことも大きいだろうが、そもそも当初考えていた仕掛けを実際に試してみても特に面白くなかっただけという可能性も大いにある。
また、ユーザーにわざわざ過去のゲームを買わせることの負担も考慮された可能性がある。旧作連動はファンサービスである一方、メーカーの立場としては新作からのユーザーに旧作購入を促すのはあまりメリットにならない(中古で買われることが多いだろう)。ポケモンの移動のような直接的なものならまだしも、間接的な謎解きの仕掛けとして旧作を買わせるのはいかがなものかという判断が下ったとしても不思議ではない。
そもそも画像自体が意味を持っているのならば、誰かがネットに上げてしまえば本来のやり方で表示する意味がなくなる(もっとも近年の作品で行われているQRコード連動もそうなのだが)。わざわざゲームを起動して想定通りの謎解きをするプレイヤーは少数派とみられ、結果的に意味のない連動になってしまうと予想したのかも知れない。
「意味ありげだがゲーム上は特に意味のないオブジェクト」としては、例えば金銀のウバメの森の祠だったり、ルビー・サファイアのトクサネシティの白い石が挙げられるが、これらは幻のポケモンの伏線であり、ストーリー的な意味合いがないわけではない。しかし、印の林に関しては後の配信イベントや劇場版などでも一切扱われることがなく、謎のままで終わってしまっている。
ゲームフリークが何らかの意図を持って、最初から最後まで意味のない地形として制作したのであれば話はここで終わる。しかし、少なくとも発売時点においては意味を持つ模様として設定した可能性について考えてみたい。
仮説:次回作におけるダンジョンのヒント
例えば、広大なフロアに大量の見えない落とし穴が仕掛けられたダンジョンがあったとする。突破はかなり難しい。しかし実は構造が印の林の文様に対応していて、印の林の地形がマップとして機能する。具体的には「草むら部分が歩ける床で、それ以外は落とし穴」として読むことで、穴に落ちずに突破できる(あるいはすべてのアイテムを回収できる)というような仕掛けはどうだろうか。ただしそのままだと外周を通るだけで安全に突破できるので、適当に障害物も配置する。また場所をわかりやすくするための目印として、印の林のトレーナーに相当するオブジェクトも必要だろう。
見せ方としては、最初のフロアではゲームでも構造がわかるようにする。落とし穴の配置が入口の石版かなにかに描かれており、「石版の文様をたどれ」のようなヒントを出せばよい。そして2番目のフロアではその石版が壊れて読めなくなっている。そこで、近くにいる遺跡マニアに「ここの石版は壊れて読めないが、似たような文様を遠い南の島で見た覚えがあるぞ…確か"しるしのはやし"と言ったな」などと言わせるというのはどうだろうか。
仮説:カメラ機能との連動
後のハードだが、DSiにはカメラ機能が存在する。当初は最初のDSにもカメラを搭載する計画があったのかも知れない(拡張端子にカメラを取り付ける『大人のDS顔トレーニング』なるソフトも出た)。いずれにしても、FRLGの開発中に「任天堂の次世代機にはカメラを搭載する計画がある」程度の情報は得られていたと推測される。そこで、DS版の新作にカメラと連動する仕掛けを作ろうとした。その下準備として作られたのが印の林だとしたらどうだろうか。GBA側に印の林のいずれかの部分の地形を表示させて、それをDS側のカメラで読み取ることで、何らかのイベントが起こるような仕掛けである。
さらに、印の林の文様が「草むら」であることも一つのポイントで、「いあいぎり」で地形を編集することができる。例えば特定の草むらをカットした状態で読み込ませることで、通常時とは異なる結果になるという仕掛けが考えられる。攻略本の画面写真だけではなく、実際にゲームを操作させることを促す。2つのゲーム機を交互に操作しながら謎解きをするというのは新しい感覚だ。
ただしこの場合、ゲーム内でどういう形で導線を見せるかが思いつかない。いっそ雑誌や攻略本などでネタばらしするというパターンだろうか。
なぜ没になったか
以上の仮説が本当だったとして、なぜ没になったのか考えてみたい。後者の場合、単純に初代DSにカメラ機能が付かなかったことも大きいだろうが、そもそも当初考えていた仕掛けを実際に試してみても特に面白くなかっただけという可能性も大いにある。
また、ユーザーにわざわざ過去のゲームを買わせることの負担も考慮された可能性がある。旧作連動はファンサービスである一方、メーカーの立場としては新作からのユーザーに旧作購入を促すのはあまりメリットにならない(中古で買われることが多いだろう)。ポケモンの移動のような直接的なものならまだしも、間接的な謎解きの仕掛けとして旧作を買わせるのはいかがなものかという判断が下ったとしても不思議ではない。
そもそも画像自体が意味を持っているのならば、誰かがネットに上げてしまえば本来のやり方で表示する意味がなくなる(もっとも近年の作品で行われているQRコード連動もそうなのだが)。わざわざゲームを起動して想定通りの謎解きをするプレイヤーは少数派とみられ、結果的に意味のない連動になってしまうと予想したのかも知れない。
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もしご存知でしたら申し訳ないのですが、この紋様はゲームソフトの内部基板だと一部で言われています。
画像は検索等で見つけられると思います。
草むらのアスペクト比も含めてそれなりに一致しているようにも見えますが主観の域を出られるかは微妙な線ですね、
画像は検索等で見つけられると思います。
草むらのアスペクト比も含めてそれなりに一致しているようにも見えますが主観の域を出られるかは微妙な線ですね、
ナナシの実 | URL | 2021/01/03/Sun 21:32 [編集]
その説は初めて聞きました。
ただ、ゲームのカートリッジというものは、同じソフトでもロットによって基板の配線が変わることなんてよくある話なので、
ゲームに詳しいスタッフ(しかもポケモンという重版が当たり前のタイトル)が敢えて反映させるとは思えません。
そもそも開発時点で基板の配線がどうなるのかを把握できるかどうかも怪しい。
ただ、ゲームのカートリッジというものは、同じソフトでもロットによって基板の配線が変わることなんてよくある話なので、
ゲームに詳しいスタッフ(しかもポケモンという重版が当たり前のタイトル)が敢えて反映させるとは思えません。
そもそも開発時点で基板の配線がどうなるのかを把握できるかどうかも怪しい。
かける | URL | 2021/01/03/Sun 23:38 [編集]
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