もうすぐ発売される新作に期待している。
ダビスタが発売される。コンシューマとしては2014の3DS版『ダビスタGOLD』から6年ぶり、据置機で見るならば『ダービースタリオン04』からなんと16年ぶりの新作である。スマホではF2Pの『ダビマス』が好評運営中?とはいえ、ゲーム性が大きく異なるので従来のファンの中でも敬遠している人が多いだろう。そんな中、巣ごもり需要による空前の任天堂フィーバーの中、久しぶりの本格タイトルが発表された。これに喜んだファンは多いはずだ。
本作のパッケージイラストには、初代から96に引き続き松下進を起用している。『週刊ファミ通』の表紙も手掛けるイラストレーターで、特にゲーマーには認知度が高い。彼の手掛けた特徴的なイラスト(しかし改めて見てみると、馬の両目をくっつけて描くのは相当に攻めたデザインである)は長年シリーズの顔となっていたが、1997年のPS版以降は(イメージチェンジのためか契約上の都合のためかはわからないが)外されており、今回は24年ぶりの復活である。白をバックにした縦長の構図もSFC版パッケージを彷彿とさせ、ゲームショップで目に止まった旧作のファンを立ち止まらせるパワーがあるはずだ。
また、ゲーム内の顔グラフィックにも既視感を覚えた人が多いだろう。ファミ通クロスレビューの記者などの似顔絵を描いている荒井清和の手によるものだ。過去には同誌にて漫画『べーしっ君』を連載していたりもした(画風の違いから調べるまで気づかなかった)。さすがに旧作のようなドット絵では解像度が低すぎるし、松下進のイラストはデフォルメがポップすぎる。ファミ通読者に訴求しつつもゲーム内で違和感のないデザインということで白羽の矢が立てられたのかも知れない。
極めつけはCMである。この脱力感あふれる馬名ダジャレの嵐!「ゲーム帝国」などを連載していた、90年代頃のファミ通のノリを連想した人も多いのではなかろうか。イラストと合わせて、まさにこれはファミ通黄金期の読者へ向けたメッセージでウッドボール(木毬=きまり)だ!
3つあるCMの一つでは、ブリーダーズカップの復活を高らかに宣言している。これも調べるまで知らなかったのだが、ブリーダーズカップは一度廃止されていたのである(3DSの『GOLD』かららしい)。パスワード式ではなくデータをアップロード・ダウンロードするという形だが、任意のデータを選ぶ手段は豊富に用意されている(検索画面に「パスワード」とあるが、これは従来のような馬データの入出力ではなく、検索用に指定するワードのようだ)。結果として、従来のように友達同士で対戦したり、雑誌やネットで公開された馬と対戦するようなことはよりお手軽になったわけだ
(従来どおりのパスワードではなくなったのは、解析の存在を考えるとまあ妥当。ただしオンライン限定だとサービス終了でプレイできなくなってしまう。将来的には従来のようにパスワードだけでデータのやり取りができる形のアップデートをしてくれたら言うことなしである。)
また、公式サイトの質問コーナーには「放牧はできますか?」というものがある。何を馬鹿な、と思ったが、これも『GOLD』で削除されていた要素らしい。確かにプレイスタイルによっては放牧は不要だったり、現実でもディープインパクトは引退まで牧場に戻らなかったらしいが、全てがそういう馬ばかりではない。フレーバー的な面でもそうだし、特に初心者にとってはわかりやすい回復手段として、やはり放牧は必要だっただろう。なお後述のホースパークの施設には放牧時のみ有効なものも存在し、放牧システムを復活させる合理的な理由にもなっている。
ブリーダーズカップと放牧。いずれも旧作プレイヤーの地雷を踏み抜いたオミットだったが、それをはっきりと撤回した姿勢に本気を見た。今度は裏切らないというアピールだろう。
また、従来多くの要望がありながらも作者が拒否していた「レースシーンのスキップ」が「4コーナー以降のダイジェストのみ表示」という形で実装された。妥協点としては無難な落とし所だと思われる。
さて、本作の開発を担当したメーカーはランド・ホーというところ。かつてダビスタの競合タイトルであった『ダビつく ダービー馬を作ろう』シリーズの開発元でもある。このことから「新作はダビつくっぽくなるのでは?」という予想が流れたが、少なくともホースパーク建設など、一部の要素は確実に『ダビつく』の影響が見られる。
例えばメーカー公式の紹介ページに見られる建造物は、ほとんど『ダビつく』でも見られるものだ。一般用語も多いのだが、「牡地蔵/牝地蔵」あたりはオリジナリティが高く、(お祈りで性別をコントロールできるという世界観も含めて)かなり非ダビスタ的な存在である。ファンが見れば一発で「これってダビつくじゃん!」と反応しそうなポイントである。これは事実上の『ダビつく6』だという声もある。(なお、僕はダビつくは未プレイどころかほとんど知らないのでなんともいえない)
一方、配合や調教については従来どおりの『ダビスタ』らしさが強い(少なくとも現段階の情報を見る限りはそうだ)。ホースパークの設備拡張については単純なバフ・やりこみ要素として素直に歓迎されそうである(ひねくれた考え方だと、バフありきのシステムだとデフォルト状態の難易度が高くなっている可能性はあるが…ユーザー層を想定してどこに難易度の基準を置くか、バランスオブゲームの見せ所である)。
発売は12月3日。11月29日のジャパンカップのすぐ後である。きっと競馬中継ではCMをバンバン流すに違いない。
今年のジャパンカップは世紀の大レースと言われる。コントレイル、デアリングタクト、アーモンドアイという3頭の三冠馬が揃い踏みする機会は二度と無いかも知れない。もっとも開発中はこんなことになるとは予想できなかった(夢の対決が発表された時、関係者は狂喜したんじゃないかな…)とは思うのだが、とにかく大注目のレースになることは間違いなく、CMの有無に関わらず本作を注目させる絶好の機会になるはずだ。
以上のように、ダビスタ新作は従来のファンの気持ちに沿った丁寧なPRを行っていると思う。その上でジャパンカップの盛り上がりという最高の追い風が吹いた。期待できると思うし、売れて欲しい作品である。(まあ僕はSwitch持ってないんだけど)
旧作ファンの目を引くデザイン
本作のパッケージイラストには、初代から96に引き続き松下進を起用している。『週刊ファミ通』の表紙も手掛けるイラストレーターで、特にゲーマーには認知度が高い。彼の手掛けた特徴的なイラスト(しかし改めて見てみると、馬の両目をくっつけて描くのは相当に攻めたデザインである)は長年シリーズの顔となっていたが、1997年のPS版以降は(イメージチェンジのためか契約上の都合のためかはわからないが)外されており、今回は24年ぶりの復活である。白をバックにした縦長の構図もSFC版パッケージを彷彿とさせ、ゲームショップで目に止まった旧作のファンを立ち止まらせるパワーがあるはずだ。
また、ゲーム内の顔グラフィックにも既視感を覚えた人が多いだろう。ファミ通クロスレビューの記者などの似顔絵を描いている荒井清和の手によるものだ。過去には同誌にて漫画『べーしっ君』を連載していたりもした(画風の違いから調べるまで気づかなかった)。さすがに旧作のようなドット絵では解像度が低すぎるし、松下進のイラストはデフォルメがポップすぎる。ファミ通読者に訴求しつつもゲーム内で違和感のないデザインということで白羽の矢が立てられたのかも知れない。
極めつけはCMである。この脱力感あふれる馬名ダジャレの嵐!「ゲーム帝国」などを連載していた、90年代頃のファミ通のノリを連想した人も多いのではなかろうか。イラストと合わせて、まさにこれはファミ通黄金期の読者へ向けたメッセージでウッドボール(木毬=きまり)だ!
旧作ファンへのシステム面のアピール
3つあるCMの一つでは、ブリーダーズカップの復活を高らかに宣言している。これも調べるまで知らなかったのだが、ブリーダーズカップは一度廃止されていたのである(3DSの『GOLD』かららしい)。パスワード式ではなくデータをアップロード・ダウンロードするという形だが、任意のデータを選ぶ手段は豊富に用意されている(検索画面に「パスワード」とあるが、これは従来のような馬データの入出力ではなく、検索用に指定するワードのようだ)。結果として、従来のように友達同士で対戦したり、雑誌やネットで公開された馬と対戦するようなことはよりお手軽になったわけだ
(従来どおりのパスワードではなくなったのは、解析の存在を考えるとまあ妥当。ただしオンライン限定だとサービス終了でプレイできなくなってしまう。将来的には従来のようにパスワードだけでデータのやり取りができる形のアップデートをしてくれたら言うことなしである。)
また、公式サイトの質問コーナーには「放牧はできますか?」というものがある。何を馬鹿な、と思ったが、これも『GOLD』で削除されていた要素らしい。確かにプレイスタイルによっては放牧は不要だったり、現実でもディープインパクトは引退まで牧場に戻らなかったらしいが、全てがそういう馬ばかりではない。フレーバー的な面でもそうだし、特に初心者にとってはわかりやすい回復手段として、やはり放牧は必要だっただろう。なお後述のホースパークの施設には放牧時のみ有効なものも存在し、放牧システムを復活させる合理的な理由にもなっている。
ブリーダーズカップと放牧。いずれも旧作プレイヤーの地雷を踏み抜いたオミットだったが、それをはっきりと撤回した姿勢に本気を見た。今度は裏切らないというアピールだろう。
また、従来多くの要望がありながらも作者が拒否していた「レースシーンのスキップ」が「4コーナー以降のダイジェストのみ表示」という形で実装された。妥協点としては無難な落とし所だと思われる。
『ダビつく』との融和
さて、本作の開発を担当したメーカーはランド・ホーというところ。かつてダビスタの競合タイトルであった『ダビつく ダービー馬を作ろう』シリーズの開発元でもある。このことから「新作はダビつくっぽくなるのでは?」という予想が流れたが、少なくともホースパーク建設など、一部の要素は確実に『ダビつく』の影響が見られる。
例えばメーカー公式の紹介ページに見られる建造物は、ほとんど『ダビつく』でも見られるものだ。一般用語も多いのだが、「牡地蔵/牝地蔵」あたりはオリジナリティが高く、(お祈りで性別をコントロールできるという世界観も含めて)かなり非ダビスタ的な存在である。ファンが見れば一発で「これってダビつくじゃん!」と反応しそうなポイントである。これは事実上の『ダビつく6』だという声もある。(なお、僕はダビつくは未プレイどころかほとんど知らないのでなんともいえない)
一方、配合や調教については従来どおりの『ダビスタ』らしさが強い(少なくとも現段階の情報を見る限りはそうだ)。ホースパークの設備拡張については単純なバフ・やりこみ要素として素直に歓迎されそうである(ひねくれた考え方だと、バフありきのシステムだとデフォルト状態の難易度が高くなっている可能性はあるが…ユーザー層を想定してどこに難易度の基準を置くか、バランスオブゲームの見せ所である)。
発売タイミング
発売は12月3日。11月29日のジャパンカップのすぐ後である。きっと競馬中継ではCMをバンバン流すに違いない。
今年のジャパンカップは世紀の大レースと言われる。コントレイル、デアリングタクト、アーモンドアイという3頭の三冠馬が揃い踏みする機会は二度と無いかも知れない。もっとも開発中はこんなことになるとは予想できなかった(夢の対決が発表された時、関係者は狂喜したんじゃないかな…)とは思うのだが、とにかく大注目のレースになることは間違いなく、CMの有無に関わらず本作を注目させる絶好の機会になるはずだ。
総評
以上のように、ダビスタ新作は従来のファンの気持ちに沿った丁寧なPRを行っていると思う。その上でジャパンカップの盛り上がりという最高の追い風が吹いた。期待できると思うし、売れて欲しい作品である。(
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