豚の生姜焼きの付け合せに、生のキャベツの千切りは合わない!という主張。
「豚の生姜焼き」とは、誰もが知る定番のおかずである。元はジンジャーポークという洋食だったようだが、今ではすっかり醤油ベースの日本料理として定着している。常備しやすい調味料(醤油、みりん、生姜)と、薄切りの豚肉(ロースが主流だと思うが、バラでも美味しい)があれば簡単に作れるというのも嬉しい。
豚の生姜焼きは僕も大好きなのだが、世間での扱いについて常々疑問があった。食堂で出てくるときや、あるいは家庭向けのレシピにおいて、必ずと言っていいほど「キャベツの千切り」が付け合せとして添えられていることについてだ。ここではっきり宣言しよう。「豚の生姜焼きにキャベツの千切りは合わない!」と。
豚の生姜焼きは焼きたての熱々をいただきたいところだ。しかし千切りのキャベツは冷たい(冷蔵庫から出したばかりにせよ、冷水に漬けておいたにせよ、基本的に冷たいものである)。せっかくの熱々の生姜焼きが冷めてしまうではないか!
基本的に、千切りのキャベツというのは揚げ物のための付け合せだと思う。高温の油で調理する揚げ物は、焼いた料理と比べて強い熱を持っている。そのため、冷たいキャベツと合わせて口に入れることでちょうどよくなるのである。揚げ物の代わりに焼いた肉になるとバランスが崩れてしまうのだ。
豚の生姜焼きといえば、口に入れた時のジューシーな肉の食感もまた魅力である。しかしこの食感は、千切りキャベツのシャキシャキした歯ごたえに負けてしまう。一緒に口に入れてもキャベツのほうが勝ってしまうのだ。特に、トンカツなどの場合と同量の比率でキャベツが付け合わされている場合、肉に対してキャベツの圧が強すぎるという例が往々にしてある。
ここでも、やはり揚げ物と比較するべきである。特にトンカツやエビフライ等のパン粉を衣にした揚げ物は、ザクザクとした食感が魅力的である。キャベツのシャキシャキに対してパン粉のザクザクは決して負けることはなく、むしろ両者を引き立て合うベストパートナーとなる。一方で、焼いただけの肉に対してはキャベツは強すぎるのだ。
これについては明確な答えを出せる。ずばり「豚肉と一緒に炒めてしまえ!」と。当然、千切りではなく、幅の広いざく切りが望ましい。ついでに玉ねぎやもやし等があれば一緒に炒めてもいいだろう。しんなりしつつも歯ごたえを残したキャベツとジューシーな豚肉、これこそがベストマッチングである(手間をかけるなら、まず肉だけを炒める→一旦取り出して野菜を炒める→両者を合わせて炒めながらタレと絡める、という回鍋肉式がベストだと思うが、最初から一緒に炒めても構わない)。
「それでは単なる肉野菜炒めではないか」という意見もあるだろう。確かに見方としてはそれでも正しい。食卓において「肉料理」が特別な地位を持っていた時代を知る世代からは、肉が主役として確立している「豚の生姜焼き」を、野菜と混ぜて炒めてしまう「肉野菜炒め」とすることは、豚肉に対する冒涜とさえ受け取られても無理はない。
しかし現代日本において豚肉は大衆食材である。特に薄切り肉の場合、パックから出せば包丁もいらずにそのまま料理できるお手軽食材でもある。よって、見た目や体裁よりも手軽でおいしい調理法を最優先すべきだと考える。単純な好みの問題と合わせて、これに関しては理解できない人とは平行線だろうと思うのだが。
以上のように「家庭料理としての生姜焼きはキャベツも一緒に炒めるべき」であると強く主張する(少なくとも自分で作れるときはそうするし、他人に対してリクエストできる場合でもそうさせる)のだが、その一方で飲食店においてキャベツの千切りを用いるのはやむを得ないのではないかとも思う。
理由としては手間の問題である。トンカツなどと並んで豚の生姜焼きをメニューに乗せる場合、キャベツの用途を「生の千切りキャベツ」に一本化することで手間を省くことができる。機械などで大量の千切りキャベツを用意しておいて、おかずの種類を問わず付け合わせるのである(余談だが、「カツオのたたき」にすら千切りキャベツを添える文化を聞いたことがある)。このような手間の削減がコストカットに繋がり、大衆食堂にふわさしい値段で提供できるのである。
豚の生姜焼きは僕も大好きなのだが、世間での扱いについて常々疑問があった。食堂で出てくるときや、あるいは家庭向けのレシピにおいて、必ずと言っていいほど「キャベツの千切り」が付け合せとして添えられていることについてだ。ここではっきり宣言しよう。「豚の生姜焼きにキャベツの千切りは合わない!」と。
理由その1:せっかくの熱が冷めてしまう
豚の生姜焼きは焼きたての熱々をいただきたいところだ。しかし千切りのキャベツは冷たい(冷蔵庫から出したばかりにせよ、冷水に漬けておいたにせよ、基本的に冷たいものである)。せっかくの熱々の生姜焼きが冷めてしまうではないか!
基本的に、千切りのキャベツというのは揚げ物のための付け合せだと思う。高温の油で調理する揚げ物は、焼いた料理と比べて強い熱を持っている。そのため、冷たいキャベツと合わせて口に入れることでちょうどよくなるのである。揚げ物の代わりに焼いた肉になるとバランスが崩れてしまうのだ。
理由その2:肉の食感を台無しにする
豚の生姜焼きといえば、口に入れた時のジューシーな肉の食感もまた魅力である。しかしこの食感は、千切りキャベツのシャキシャキした歯ごたえに負けてしまう。一緒に口に入れてもキャベツのほうが勝ってしまうのだ。特に、トンカツなどの場合と同量の比率でキャベツが付け合わされている場合、肉に対してキャベツの圧が強すぎるという例が往々にしてある。
ここでも、やはり揚げ物と比較するべきである。特にトンカツやエビフライ等のパン粉を衣にした揚げ物は、ザクザクとした食感が魅力的である。キャベツのシャキシャキに対してパン粉のザクザクは決して負けることはなく、むしろ両者を引き立て合うベストパートナーとなる。一方で、焼いただけの肉に対してはキャベツは強すぎるのだ。
生姜焼きに対してキャベツはどうあるべきか
これについては明確な答えを出せる。ずばり「豚肉と一緒に炒めてしまえ!」と。当然、千切りではなく、幅の広いざく切りが望ましい。ついでに玉ねぎやもやし等があれば一緒に炒めてもいいだろう。しんなりしつつも歯ごたえを残したキャベツとジューシーな豚肉、これこそがベストマッチングである(手間をかけるなら、まず肉だけを炒める→一旦取り出して野菜を炒める→両者を合わせて炒めながらタレと絡める、という回鍋肉式がベストだと思うが、最初から一緒に炒めても構わない)。
「それでは単なる肉野菜炒めではないか」という意見もあるだろう。確かに見方としてはそれでも正しい。食卓において「肉料理」が特別な地位を持っていた時代を知る世代からは、肉が主役として確立している「豚の生姜焼き」を、野菜と混ぜて炒めてしまう「肉野菜炒め」とすることは、豚肉に対する冒涜とさえ受け取られても無理はない。
しかし現代日本において豚肉は大衆食材である。特に薄切り肉の場合、パックから出せば包丁もいらずにそのまま料理できるお手軽食材でもある。よって、見た目や体裁よりも手軽でおいしい調理法を最優先すべきだと考える。単純な好みの問題と合わせて、これに関しては理解できない人とは平行線だろうと思うのだが。
余談:飲食店としての事情
以上のように「家庭料理としての生姜焼きはキャベツも一緒に炒めるべき」であると強く主張する(少なくとも自分で作れるときはそうするし、他人に対してリクエストできる場合でもそうさせる)のだが、その一方で飲食店においてキャベツの千切りを用いるのはやむを得ないのではないかとも思う。
理由としては手間の問題である。トンカツなどと並んで豚の生姜焼きをメニューに乗せる場合、キャベツの用途を「生の千切りキャベツ」に一本化することで手間を省くことができる。機械などで大量の千切りキャベツを用意しておいて、おかずの種類を問わず付け合わせるのである(余談だが、「カツオのたたき」にすら千切りキャベツを添える文化を聞いたことがある)。このような手間の削減がコストカットに繋がり、大衆食堂にふわさしい値段で提供できるのである。
コメントの投稿
トラックバック
| トラックバック URL |
| ホーム |


