僕の小学校では「学年全体で一つの劇を演じる」という、割と独特なイベントがあった。
(ほぼ二十数年前の記憶に基づくので色々間違っているかも知れない)
(ほぼ二十数年前の記憶に基づくので色々間違っているかも知れない)
小学校の児童による演劇、一般的な語彙では「学芸会」と呼ぶところだろうが、我々の場合は「ミュージカル」と呼んでいた(「学芸会」は幼稚な印象があった)。その名の通り、歌が重要な役割を果たす。舞台に上がれない児童であっても歌で参加するというのがコンセプトである。「歌」の多くは替え歌(児童向けの合唱曲や、人気のアニメソングなど)であったが、オリジナル曲もあった。ギターと作曲が趣味の先生がいて、劇の他にもクラスのテーマソングなどを作ってくれたのだ(余談だが、定年退職したすぐ後に鬼籍に入られたと聞く。もしご健在ならネットに自作曲をアップしたりして第二の人生を満喫されたかも知れないと思うと残念でならない)。
もう一つの特徴として「1つの劇を6パートに分け、1年生から順に学年別に演じる」というものがある。よって、メインキャラは少なくとも学年別に1人ずついることになる。役に立候補した児童は、オーディションで一場面を演じた後に同級生の投票で決められる。それぞれ1学年4クラス、少なくとも120以上はいたはずなので、名前のある役に選ばれることは栄誉である。同学年の複数人が1つの役を同時に演じることは原則としてなかった。
また、体育館の舞台だけではなく、2階内側にあるテラス部分も使っていた。「テラスから舞台に飛び降りる(という設定で、1人目がテラス袖に引っ込むと同時に2人目が舞台袖から出てくる。上記の1人1役の例外)」なんて派手な演出もあった。また、テラスからスポットライトを操作するのも児童であり、配役に負けず劣らずの競争率だった(さすがにこれは低学年には無理なので、確か6年生がまとめて担当してた気がする)。また舞台の天井裏から紙吹雪などを散らすのも児童の役目で、今思うと危険なことをしていたような気がする。デフォルトの舞台だけでは狭いので机を集めて即席の張り出し舞台を作ってしまったり(当然、練習のたびに児童たちが1人1つずつ教室から机を運び、それぞれの脚をテープで結束するので相当の手間である)、演技では限界のある部分はOHPによるスライドショーも取り入れたりして、とにかく学校のあらゆる設備を総動員していた覚えがある。それだけ本気だったのだ。
この形式の劇をやるようになったのは僕が4年生になってからだった気がする。覚えている演目は『西遊記』と『オズの魔法使い』。そしてオリジナルの物語(世界を巡って仲間を集めて本当の幸せを探しに行く、みたいな話)。特に僕たちが6年生になった年は、三学期の空いた時間(授業はほとんど終わっていた)の大半をミュージカルに費やした(普通は中学の予習で英語とか習うらしく、後に中学の先生から苦言を呈されたりもした)。本番はビデオ撮影して編集され卒業記念品としてVHSが各児童に配られたりもした。
近年の公教育において、授業以外の活動は縮小傾向にあるようだ。完全週休二日制による授業数の圧迫や、教員への負担増大、またこの手のイベントに必ずしも適性があるわけではない児童への配慮などもあり、僕たちがやったような規模のミュージカルを今の小学校で実現するのは厳しいんじゃないかなという気がする(というか、同世代でもかなり例外的だろう)。
6年生最後の活動では、自分たちを「劇団タプタプ」と呼び、練習の前後などにはテーマソングを歌って結束を深めたりもした(これは劇中曲というわけではないが、最後のカーテンコールでも歌ったはずである)。数々の歌の中で、これだけは歌詞もメロディーも完璧に覚えている。最後にそれを紹介しよう。
(気が向いたら耳コピで音源化する)
もう一つの特徴として「1つの劇を6パートに分け、1年生から順に学年別に演じる」というものがある。よって、メインキャラは少なくとも学年別に1人ずついることになる。役に立候補した児童は、オーディションで一場面を演じた後に同級生の投票で決められる。それぞれ1学年4クラス、少なくとも120以上はいたはずなので、名前のある役に選ばれることは栄誉である。同学年の複数人が1つの役を同時に演じることは原則としてなかった。
また、体育館の舞台だけではなく、2階内側にあるテラス部分も使っていた。「テラスから舞台に飛び降りる(という設定で、1人目がテラス袖に引っ込むと同時に2人目が舞台袖から出てくる。上記の1人1役の例外)」なんて派手な演出もあった。また、テラスからスポットライトを操作するのも児童であり、配役に負けず劣らずの競争率だった(さすがにこれは低学年には無理なので、確か6年生がまとめて担当してた気がする)。また舞台の天井裏から紙吹雪などを散らすのも児童の役目で、今思うと危険なことをしていたような気がする。デフォルトの舞台だけでは狭いので机を集めて即席の張り出し舞台を作ってしまったり(当然、練習のたびに児童たちが1人1つずつ教室から机を運び、それぞれの脚をテープで結束するので相当の手間である)、演技では限界のある部分はOHPによるスライドショーも取り入れたりして、とにかく学校のあらゆる設備を総動員していた覚えがある。それだけ本気だったのだ。
この形式の劇をやるようになったのは僕が4年生になってからだった気がする。覚えている演目は『西遊記』と『オズの魔法使い』。そしてオリジナルの物語(世界を巡って仲間を集めて本当の幸せを探しに行く、みたいな話)。特に僕たちが6年生になった年は、三学期の空いた時間(授業はほとんど終わっていた)の大半をミュージカルに費やした(普通は中学の予習で英語とか習うらしく、後に中学の先生から苦言を呈されたりもした)。本番はビデオ撮影して編集され卒業記念品としてVHSが各児童に配られたりもした。
近年の公教育において、授業以外の活動は縮小傾向にあるようだ。完全週休二日制による授業数の圧迫や、教員への負担増大、またこの手のイベントに必ずしも適性があるわけではない児童への配慮などもあり、僕たちがやったような規模のミュージカルを今の小学校で実現するのは厳しいんじゃないかなという気がする(というか、同世代でもかなり例外的だろう)。
6年生最後の活動では、自分たちを「劇団タプタプ」と呼び、練習の前後などにはテーマソングを歌って結束を深めたりもした(これは劇中曲というわけではないが、最後のカーテンコールでも歌ったはずである)。数々の歌の中で、これだけは歌詞もメロディーも完璧に覚えている。最後にそれを紹介しよう。
劇団タプタプの歌(作詞・作曲:M先生)
僕らは劇団タプタプだ ちょっといかした仲間たち
悲劇に喜劇にミュージカル 夢を求めて旅公演
スポットライトに照らされて 今日も舞台に汗が飛ぶ ああ
僕らは小さな大スター 僕らは小さな大スター
劇団タプタプ 劇団タプタプ 劇団タプタプだ
(気が向いたら耳コピで音源化する)
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