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ファミコンハウス流山店の思い出
少年時代を彩った地元のゲーム屋の話。
流山市の街道沿い、南流山にその店はあった。新品と中古をともに取り扱うテレビゲーム専門店「ファミコンハウス」。開店は1994年頃だったと思う。当時、地元には中古ゲーム販売店というものが他になかった。都会の方に行けばファミコン時代から存在していたようだが、少なくとも僕にとってはゲームソフトを中古で売買することができるという発想すらなかったのだ。テレビゲームが大好きだった僕にとって「ゲームが安く買える」「昔のゲームも手に入る」という、夢のような店舗であった。最初期のファミコンソフトとして、名前だけは聞いたことがあった『ドンキーコング』が売っているのを見て感動(世代によってはアーケードやゲーム&ウォッチの超定番タイトルだろうが、ファミコンと同じ年に生まれた世代としては旧世代の幻のゲームだったのだ)。

初めて買ったゲームソフトははっきり覚えている。ゲームボーイの『聖剣伝説』だ。聖剣伝説2のほうはリアルタイムで大流行していたが、そういえば誰も前作を持っていなかった。確か1500円程度の手頃な価格で、「ファイナルファンタジー外伝」というサブタイトルにも惹かれたので購入。結果は大当たりで、今でもゲームボーイのお気に入りソフトとしては5本指に入る。友人にも布教して好評だった。その後もファイナルファンタジーシリーズやダービースタリオン3など、このブログでも取り上げたソフトをたくさん買っている。ポケモンも中古データ目当てで何回か買ったはずである。

この店の売りは、裸ソフトでも店舗オリジナルのケースと、白黒コピーした説明書(著作権的には問題ありそうだが)を付けてくれるというサービス。インターネット環境がなかったので、説明書によって操作方法などの基本情報がわかるのがありがたい。説明書はA4の紙に展開されて折りたたんだ状態でついてきた。もっとも印刷の質は悪く、文字はともかくゲーム画面やイラスト等は潰れている場合が多かったけれど。先の聖剣伝説の場合、キャラクターの姿をちゃんと知ったのは後に攻略本を購入してからであった。

後にはWi-Fiのフリースポットも整備され、自宅にブロードバンド環境がなかった頃はPSPソフトのダウンロード購入もここで行ったような覚えがある。他にも任天堂ジョイスポットが市内で唯一設置されていたなど、全体的にサービス面に関しては周囲の店舗より1ランク上といった印象であり、同郷のゲームファンにはお気に入りの場所として親しまれていたと思う。

セーラー帽を被ったマリオの偽物のような怪しいキャラクター(タリオというらしい)がトレードマーク。後に店内テーマソングもできた。「ハーウス、ハウスハーウス、ファミコンハーウス、オーイェエ♪」のフレーズを転調しながら繰り返す単純なものだったと思う。当初はゲーム専門店だったが、後にCDや携帯電話、トレーディングカードゲームに古本(攻略本は前からあったがそれ以外も)、さらには茶碗などの日用雑貨なども扱いだしたり取りやめたりしていて、傍目にも迷走しているように見えた。

ファミコンハウス流山店は2013年末に閉店。すでに引っ越しており、閉店セールに行けなかったのが残念だ。近隣(自転車で行ける)の野田店をはじめ、各店舗も翌年に閉店(現在はなぜか長崎市の諫早にあるようだが、屋号だけ残ってはいるもののミニ四駆がメインのようである)。

周辺にはブルート、マジカル、桃太郎などのゲーム専門店が複数存在したが、2010年頃までにはいずれも閉店してしまった。同じ通りにあった複合型のエンターキング(元「ブックキング」)は結構頑張っていたのだが昨年の2019年8月末で閉店していたらしい。マジか。

(余談だが、新松戸駅前のエンターキングは、桃太郎王国に看板を譲って営業を続けているようだ。昔あった「ファミコンショップ桃太郎」と、現在の「桃太郎王国」の関係については、ちょっと調べてもよくわからなかったのだが同系列ってことでいいの?)

今思い返してみると、僕が地元で中高生として過ごした2000年前後は、古本屋や中古ゲーム屋の全盛期だったのかも知れない。個人店や中小フランチャイズ(ブックアイランドが多かった!)が次々と出来ては消えていった(余談だが、この手の話題でよく名前が挙がるカメレオンクラブは地元になかった)。現在はゲーム専門店は秋葉原のようなところに行かないとまず見ることはできず、複合店もブックオフやゲオ、ワンダーグーなどの大手以外を見かけることは少なくなった。ネット通販で大抵のものが手に入る時代とはいえ、店頭での思わぬ出会いという楽しさは代えがたいものがあるので寂しい。

リンク:

中古ゲーム屋、ファミコンハウスも閉店
同郷の人(というか同級生の兄だと思われる)による、地元のゲームショップの思い出語り。「テックス」については覚えてないなぁ、…と思ってたら広告が出てきた(ブックカバーにしていた)ので紹介。1996年のクリスマスセールのようだ。


【ファミコンショップシール全国制覇への道】ファミコンハウス編
店舗で使われていたケースや沿革について。ゲームソフト本来の箱を無料配布していたのは知らない(少なくとも流山店では未確認)。

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