FC2ブログ
本とゲームのレビューと雑文が中心。

【MTG】『すべそれ』特典カードを考察する
マジック:ザ・ギャザリング(MTG)を題材にした漫画である、「すべそれ」こと『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』。コミックスに毎回付属する特典カードについて考察。

概要


各巻には1枚ずつ、付録としてカードが付属する。初回特典などではなく、今のところ増刷分にも例外なく付属している。これらのカードは実際のMTGで使用可能な公式カードである(昔のコロコロコミックなどで、裏面違いの非公式カードが付録になったことがあったが、それとは違うのである)。

現在発表された4巻に至るまで、それぞれのカードは「その巻に収録された話の中で実際に使われている」という共通点があるが、逆にそれ以外の共通点はない。敢えて言うなら「カード自体の希少価値が低く、中古では二束三文で扱われている」くらいだろう(逆に、そうでもなければ特典にすることが許されなかったはずだ)。「少なくともモダンで使える」という共通点もあるが、以下で説明するようにそれは事後的なものである。

それぞれのカードはどのようなカードだったのか、振り返ってみることにしよう。

以下、カード名からはMTGwikiの該当ページにリンクしている。

第1巻:《悪魔の布告/Diabolic_Edict


第2話で主人公のはじめが使用。意外なことに、1巻発売(2019年5月25日)時点ではエターナル環境でしか使用できなかった。通常のカードとして印刷されたのも初出である「テンペスト」の他には「マスターズ25tth」のみで、安価なコモンカードとはいえ当時目にする機会は少なかったはずだ。

相手に生け贄に捧げさせるという効果で、プロテクションや破壊不能を無視できるというのが強み。相手に選択肢があるとはいえ、少数精鋭で殴るタイプのデッキには強い。慧美のアーマースキンにはよく刺さるカードだと言える。

同年6月14日の「モダンホライゾン」にて再録。これによりモダン環境で使用可能となった。おそらく特典として選ばれたのは再録を見越してのことだろう。既に「灯争大戦」において、事実上の上位互換である《リリアナの勝利/Liliana's Triumph》が登場しているものの、完全な互換ではないのでデッキによっては欠かせないパーツとなりうる。カード名を指定する効果への対策としてか併用する例も見受けられる(参考:晴れる屋のデッキリスト)。

第2巻:《ショック


第6話でゴブさんが使用。カードの使用者は主人公に限らないという例ができた。また、前巻と異なりスタンダードで使用可能。赤の基本的な火力であり、特典に選ばれたカードの中では最も有名であろう。極端な話「MTGは第4版までしかやってない!」なんて奇特な人でも無い限り、知らないプレイヤーは存在しないと思われる。

登場時点のスタンダードでも(というか《稲妻》が使える環境でも無い限り)頻繁に用いられている。癖の少ないカードであり、赤使いであればいつものデッキに普通に入れられるのがナイスな配慮である。4枚積みするために4冊買った人もいたという話。

第3巻:《強迫/Duress


第10話ではじめが使用。後に13話でも使用している。黒、赤と来たから次は緑かなと思わせて黒で被せてきた。使用者も1巻と同じ。これで今後のカードの予想が難しくなった。《ショック》ほどではないが、収録セットが多く知名度の高いカードだと思われる。

前回と同じくスタンダードで使用可能。軽い手札破壊として使用頻度が高く、やはりデッキに忍ばせやすいカードであり、前巻同様4冊購入した人もいるかも知れない。モダン以下では《思考囲い》が使われることが多いようだが、ライフを失わなかったり対象変更に強いのが特徴で、《思考囲い》をメインに入れつつもサイドで構えるというデッキが見られる。

第4巻:《通電式キー/Voltaic Key


第13話で来島が使用。初のアーティファクトである。そもそもパーマネント自体が初である。MoMAの基本パーツでありながら無難に印刷できる1枚として、実に妥当な選択をしたと言える。

1巻に続いてスタンダードでは使えず、モダン以下に限られる。スタンダードでも使える《多用途の鍵/Manifold_Key》がほぼ上位互換とは言え、自身をタップできるか否かの違いはいくつかのコンボデッキで大きく、例によってカード名指定対策として併用する手もある。統率者における2枚目の鍵としての利用価値も高い。モダンでは使われないがエターナルで需要があるカードである。

いずれの使い方においても、基本的に1枚あれば十分なカードであり、そのあたりが《ショック》や《強迫》と対照的かも知れない。つまり普通に1冊だけ買って1枚だけ手に入れればそれで足りるカードなので、特典としては極めて妥当なカードではなかろうか。

(以下、続刊情報を確認次第追記)

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 【かけるのブログ】. all rights reserved.