FC2ブログ
本とゲームのレビューと雑文が中心。

僕がマジック:ザ・ギャザリングを好きな理由
アリーナがきっかけで、もともとくすぶっていたMTGに対する情熱が爆発しているので、ここで改めて好きな理由を言語化しておきたい。主に、ゲーム性とはあまり関係のない部分について述べる。

理由その1:歴史あるTCGということ


1993年に生まれた始祖であるために最も歴史のあるTCGであるのはもちろん、単に長く続いているだけではない。その歴史の中で積み重ねられた膨大なカード(適当に調べたら1万を遥かに超えるようだ)は、一部の例外を除きヴィンテージというフォーマットで使用可能となっており、実際に公認大会も開かれる。過去の希少なカードをふんだんに使ったデッキの市場価値は100万円を超えるとも言われる。20年以上前のカードが希少価値のみならず、大会での実用性を踏まえたプレミア価格が付いている例は他に聞いたことがない。

過去のカードであっても、最新のセットに再録されればスタンダードでも使用可能だし、新たなカードやシステムによって大化けする可能性も秘めている。ヴィンテージプレイヤーのみならずとも過去のカードの動向は見逃せない。つまり、すべてのカードが現役なのである。それ故にいかに古くとも、また公式大会への影響が微小であっても、エラッタとして常に更新される可能性があるのだ。

最もわかりやすいのはクリーチャー・タイプ(「戦士」「エルフ」等、そのクリーチャーの職業や種族を表す)の変更。タイプの新設や廃止があった場合、過去のあらゆるカードにエラッタが適用される可能性がある。具体例として、最近見つけて笑ってしまったアリクイとセンザンコウの扱いを紹介する。このカードがアリクイだろうがセンザンコウだろうがゲームへの影響は皆無だろう。このような(どうでもいい)些細な点が変更されているのは、現在までに存在しているあらゆるカードの情報が常にチェックされている証拠といえよう。ゲームに大きく関わりうる例としては、恐竜というタイプが一旦廃止された後に主要タイプとして復活した件がある。こちらに関しても、過去のカードも含めて(ゲームへの影響の大小に関係なく)きっちり変更されている。

MTGの長い歴史が生んだ膨大なカードの1枚1枚が、最新セットの人気カードから過去のマイナーな弱小カードまで、同じように公式から愛されていると感じるのがとても嬉しいのである。

その2:有志による「外向け」の情報が充実している


上記でもリンクしたが、「MTG wiki」という偉大なサイトがある。MTGの歴史、カードセットや世界観の解説、カードの個別評価、ルールの詳細まであらゆる情報を網羅。複雑なシステムの説明からコンボやシナジーの紹介といった実用的な記事はもちろん、読み物として非常に面白く、また読みやすい文章である。ジョークセットの解説はユーモアたっぷりである。この手の攻略wikiというのは昨今では珍しくなくなったが、TCGにおいてこのMTGwikiよりも充実したwikiを見たことがない。

このようなwikiが成立し、現在に至るまで維持されている土壌は何だろうか?Twitterでつぶやいたところジャッジ制度の存在、すなわち一般ユーザーにジャッジの資格をとらせ、コミュニティを盛り上げる役割を担わせているのが大きいのではないかというご指摘を受けた。



このジャッジ制度こそが、他の多くのTCGとの違いではなかろうか。プレイヤーは単なるお客さんではなく、自らが主体となって盛り上げる側でもあるのだ。後発であるポケモンカードや遊戯王OCGが、数百万部規模の雑誌によってトップダウン型の商業展開をしたのに対し、ボードゲームサークル等から草の根のボトムアップで広がっていたという(時代背景も当然あるだろうが)違いも大きいのかも知れない。一言で言えば「MTGは大人のゲーム」なのである。もっとも現在では後発のTCGでも年齢層が上がってコミュニティの歴史もできたので、ジャッジ制度の見直しなどが始まっているようだ。

現在、TCG市場における割合としては前述の2作品に劣ると思われるが、「メーカー側の愛」と「ユーザー側の情熱」の信頼関係においてはどこにも負けないんじゃないかと、割と本気で思っている。

まとめ


僕がMTGを好きになったきっかけは、そもそも「最初に遊んだTCG」という、ある種の刷り込みのような理由が大きいとは思う。しかし、ゲームから離れて数年後、何気なくネット検索したら見つけたwikiと、そのwikiによって知ることができた公式の運営スタイルによって、「元々なんとなく好きだったゲーム」が「大好きなゲーム」になった。

他のTCGを例に出すと、僕は基本的にポケモンファンである(特に第三世代あたりまでは非常に入れ込んでいた)のだが、ポケモンカードは(少なくとも当時のネットで得られる情報を見る限り)MTGと比較して魅力的なゲームには見えなかったし、遊戯王OCGに至ってはMTGの粗悪なパロディにしか見えなかった。

もっとも、いくらMTGが魅力的に見えても、実際にカードを手にとって遊んでみようという気にはなかなかならなかった。費用や時間的な問題が大きすぎたのである。そのようにしてくすぶっていた情熱が、MTGアリーナによって爆発したというのがここ最近のMTGマイブームなのかも知れない。

今後、MTGとどのように付き合っていくのかは未知数。アリーナは当分続けるだろうし、リアルのほうでも構築は(単純に費用面もそうだが、カードの選びかた等についても)厳しそうだが、リミテッドなら月1くらいで参加しようかな(少なくともプレリリースには毎回行きたい)と考えている。

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 【かけるのブログ】. all rights reserved.