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書評:ドラゴン --飼い方 育て方--
本気でドラゴンを飼いたい人に贈る。


架空の世界がベースではなく、「現代の世界にドラゴンがいたら」という前提で、ドラゴンの入手・飼育・訓練・さらには品評会の案内までを詳しく解説。
全ページフルカラーでイラスト満載。

取り扱ってるのは実在の伝承に登場するドラゴン。生態や進化系統などが現代的にアレンジされている感じ。凶暴なドラゴンは過去に英雄によって滅ぼされたので現生種は基本的に大人しい、という設定がまず上手い。
いわゆる西洋風のドラゴンや中国の竜はもちろん、ヨッパ・タラスク・ピアサなど日本ではマイナーなものも含めた世界中の竜を紹介。
飼育に必要な土地や資金について、購入及び輸送、餌のやり方、爪や鱗の磨き方、さらに長命なドラゴンを飼う場合の遺言の書き方など、ドラゴンを飼う上で最低限必要な知識がわかる。ドラゴンとのコミュニケーションなどは、訳者も言うように「経験者でしか語れないようなリアリティ」に満ちている。

「火を吐く品種の場合は耐火性のトイレ砂が必要」「ドラゴンに乗って飛ぶときはヘルメットとゴーグルは必須、航空管制塔の許可を受けること」みたいな細かいアドバイスが妙にリアル。あと参考図書や関連業者の名前や紹介にも細かい小技が効いている。神話とか伝承を囓った人なら一度ならずニヤニヤできるのではなかろうか。

ドラゴン好き、空想生物好きな人には純粋におすすめできる。
「ドラゴンがいる世界」を舞台にしたファンタジーの参考書としてもおすすめ。
というかこの本そのものが極めて優秀なファンタジー。ファンタジーとは必ずしも物語の形を取る必要は無いのだ。

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