最古のトレーディングカードゲームである「マジック:ザ・ギャザリング」の新しいオンラインゲーム、「MTGA」こと「MTGアリーナ」をプレイしてみた。無課金でゲーム内コインを集めてドラフトに参加するまで。
以前に記事でも書いたことがあるが、MTGは初めて遊んだTCGであり、ポケカ以上に思い入れがあったりする。しかし記事にもある通り、余り物のカードで弟と遊んだくらいしかなく、あまり主体的に遊んでいたわけではなかった。実物のカードとなると金銭面でも重いし、ルールも非常に複雑(特にインスタントタイミングとか)なので、本格的に遊ぶのを躊躇していた。
そこで登場したのが完全無料で遊べるMTGA。以前から存在していたようだが日本語に対応したようだ。PVに釣られたので「はじめようMTGアリーナ」というサイトを参考にしつつインストール。その場でメールアドレスを入れてアカウントを作れる(ウィザーズのアカウントとは別管理のようだ)。チュートリアルという名の茶番劇で基本的なシステムをわかりやすく学べる(ただ、僕の場合はある程度ルールを把握していたけど、完全初心者にとってはどうなんだろうか)。
チュートリアルでは敵キャラやお助け妖精が賑やかに喋るが、本編ではこのようなNPCとの戦い(シナリオモード的なもの)はない。世界の誰かと自動的にマッチングする対人戦がメイン。だいたい同じくらいの実力・資産の人とマッチするようになっている。お互いに操作や選択ミスのような行動を出してしまったり。チャットはごく簡単な定型文のみ可能。特に大事なのは「君の番だ」で、優先権が同ターン中に頻繁に移り変わるMTGにおいて、慣れないうちは自分が操作すべき場面で何もせずに放置してしまうという場面が起こりがち。初心者は何度も言ったり言われたりすると思う(アイコンを見ればどちらに優先権があるかはひと目でわかるようになっている)。
チュートリアルでもらえるデッキ(5色それぞれあり)は全体的に1マナの層が薄い。おそらくこれは意図的なもので、プレイヤーに改善を促すことを目的に用意された穴だろう。パックは共通コードを入れることで最初からいくつかもらえる。コイン(ゲーム内通貨)が貯まるとチュートリアルでパックを買いに行くように言われるが、これは強制ではないので温存することが可能。僕の場合はドラフト(本日0時に行われた、灯争大戦の全知ドラフト)のために5000コインを温存していた。
試合を繰り返して経験値を溜めると(敗北でも溜まるが、初手投了では駄目らしい)ツリーを進めることができ、新しいカードやデッキをもらうことができる。ただしここでもらえる2色デッキは正直微妙な気がする。パーツ取り程度に考えて、資産が溜まるまでは単色メインがベターだろうか。一応、最初からタップインデュアルランドを4枚ずつ持っていたりするので多色自体は組みやすいようだがサーチが弱いのでどうしても事故りやすいのだ。
以前からあるマジックオンラインと比較すると、他者とのトレードが無い分だけカードは手に入りやすくなっている。面白いのはワイルドカードの存在。ゲーム内で条件を満たしたり、あるいはパックから直接出てくる。レア度別に4種あり、同レア度の任意のカードと引き換え可能!後のシリーズ(カードセット)でも共通して使えるようなので基本的には温存。また同じカードは4枚しか持てず、5枚目以降は自動的にポイント還元される。逆に、4枚未満のカードを任意でポイント化したりはできない。カード資産を減らす手段が存在しないのである。誤操作などで失うことがない一方、スタン落ちなどで不要になったカードはストレージで寝かせておくしかない。
デッキ内に何枚でも入れられるカードは4枚揃った時点で無限に持っているものとみなされ、好きなだけ投入できる(そのようなカードである「ネズミの群棲」や「しつこい請願者」のデッキが猛威を奮ったことがあるらしい)。
何らかの試合に勝利するとコインなどの報酬が出る他(1日15回まで)、日替わりのデイリーチャレンジがあり、例えば「緑の呪文を○回使う」「敵クリーチャーを○体破壊する」などの課題を達成するとコインがもらえる。これは勝敗に関わらずカウントされるので、勝敗が決したような場面でもカードが余っていれば無意味に呪文を唱えたりするような、リアルだとマナー違反にもなりかねない行為を何度か行ったりもした。相手側も敢えて投了しなかったのは事情を察してくれたのか、単にコマンドを知らないだけか。
ドラフトの参加費は5000コイン。経験値報酬やデイリーを駆使して4日で集まった。デイリーのみでも1000コイン程度は比較的楽に稼げる模様。最低でも42枚カード(ピックしたもの)と、参加賞の1パックがもらえる。さらに通常は課金が必要な「ジェム」が手に入る。最初の3パック分は1枚ずつ任意のカードをピックできるし、勝ち進めば賞品も増えるので、パックをバラで1000コインで買うよりもオトクな感じがする(なお僕は初挑戦で1勝3敗だった)。
ところで、本作では通常1パック中にカードが8枚入っているが、ドラフトでは1パックが14枚となっている。ERRORさんの指摘によると、これはリアルのカード(1パック15枚、うち1枚が基本土地なのでドラフトでは除外)が基準になっているようだ。5000コインでドラフトをすると手に入るカードは42枚+参加賞の1パック(8枚)で、レアを引く機会は4回(ドラフト中の3回については、戦略的にスルーする場合もありうるだろう)。5パックを直接買うと40枚で、レア枠は5枚、さらにドラフト中は出てこないワイルドカードを引く可能性がある。ドラフトの場合はさらに参加賞でもジェムが出る。少なくとも資産が少なく、1枚でも多様なカードが欲しい場合はドラフト優先かな?
今回は全知ドラフトということで、マナコストがすべて0になるという豪快なルール。強力なカードはもちろん、初手札が少ないのでドローソースや手札破壊が鍵を握ると聞いた。初戦では先制で「ダブリエルの影忘」による手札破壊を決めて勝利!しかしその後は3連敗。成績は振るわなかったが「龍神、ニコル・ボーラス」をピックできたのがうれしい(試合では一度も引けなかったのが残念)。何らかのドラフトは週に1~2度開催されるようなので、今度もコインは基本的にドラフトで使うようにしよう。

MTGを手軽に楽しめる面白いゲームだが、唯一にして最大の難点は文字が見づらいこと。解像度もそうだがフォントや色使いがよくない。上記の画像(クリックで原寸大表示)はウィンドウモードの最大サイズである1024*576。これでは目が疲れてしまう。全画面表示に対応しているのは16:9のディスプレイのみ。一応Alt+Enterで全画面にできるのだが、無理やり引き伸ばしているようで解像度が良くなるわけではない。素直にディスプレイを買い換えればいいのだが、ゲームの性質上wikiなどを参照したいケースが多く、なるべくならウィンドウでプレイしたいのだ。
また、課金も米ドルなので日本人にはハードルが高い。完全無料でもそれなりに遊べるしパックも無制限に手に入るのが救い。無料でまったり遊ぶくらいがちょうどいいかも知れない。
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おまけ:PV考察
映像中にデュエルマスターズ1巻(1999年12月発売)が出てく。また「インベイジョン(2000年10月発売)」の《スキジック》を使っているので舞台はそれ以降である。夏であることを見ると2001年か。一方、ショップでパックを見つけて興奮している「ウルザズ・サーガ」は1998年10月、《シヴ山のドラゴン》を引いているのは第5版で、こちらは1997年3月である。
2001年の夏に、たまたま立ち寄ったショップで売れ残りである古いパックを見つけて興奮している(特にウルザズ・サーガは強力なカードが多く、雑誌などで話題になっていたのかも知れない)光景とすると矛盾はないのだが、ハイパーヨーヨー(1997年がブーム全盛期で、2001年ごろは懐かしアイテムの扱いだった気がする)らしきものも登場しているので、イメージとしてはやはり1997~98年頃なのだろう。だいたい2001年ともなると中学生は遊戯王OCG一色のような気がする。
使用しているカードを別にすると、全体的には1985年前後生まれの世代(ちょうど僕の弟くらい)に対するピンポイントな映像であると思われるが、それだとデュエルマスターズが若干浮く。これが「デュエルファイター刃」(単行本は1998年9月)だったら矛盾も無かったと思われるのだが、権利的な問題で使えなかったのかなと勝手に邪推してしまうのであった。
しかしこのPVで釣られたところで、MTGアリーナは現在のスタンダードから始まるので当時のカードはほとんど無い(ただし初期デッキでも「セラの天使」「大気の精霊」「グレイブディガー」「ショック」「ラノワールのエルフ」等、長年の定番カードは少数含まれる)し、パワーバランスも大きく変化している(特にクリーチャーが強い!)ので当惑する人は多いだろうな。僕はwikiとか見てエアプ歴が長いので大丈夫だったけど。スタンダードと並行して当時の環境(初めて日本語版が出た第4版やミラージュの頃から少しずつ進める)も用意してくれるとオールドファンは嬉しいと思うのだが、環境を分散させるとマッチがしづらくなるし、海外展開を考えると特定の日本人ばかりを対象にするわけにもいかないのだろう。
そこで登場したのが完全無料で遊べるMTGA。以前から存在していたようだが日本語に対応したようだ。PVに釣られたので「はじめようMTGアリーナ」というサイトを参考にしつつインストール。その場でメールアドレスを入れてアカウントを作れる(ウィザーズのアカウントとは別管理のようだ)。チュートリアルという名の茶番劇で基本的なシステムをわかりやすく学べる(ただ、僕の場合はある程度ルールを把握していたけど、完全初心者にとってはどうなんだろうか)。
チュートリアルでは敵キャラやお助け妖精が賑やかに喋るが、本編ではこのようなNPCとの戦い(シナリオモード的なもの)はない。世界の誰かと自動的にマッチングする対人戦がメイン。だいたい同じくらいの実力・資産の人とマッチするようになっている。お互いに操作や選択ミスのような行動を出してしまったり。チャットはごく簡単な定型文のみ可能。特に大事なのは「君の番だ」で、優先権が同ターン中に頻繁に移り変わるMTGにおいて、慣れないうちは自分が操作すべき場面で何もせずに放置してしまうという場面が起こりがち。初心者は何度も言ったり言われたりすると思う(アイコンを見ればどちらに優先権があるかはひと目でわかるようになっている)。
チュートリアルでもらえるデッキ(5色それぞれあり)は全体的に1マナの層が薄い。おそらくこれは意図的なもので、プレイヤーに改善を促すことを目的に用意された穴だろう。パックは共通コードを入れることで最初からいくつかもらえる。コイン(ゲーム内通貨)が貯まるとチュートリアルでパックを買いに行くように言われるが、これは強制ではないので温存することが可能。僕の場合はドラフト(本日0時に行われた、灯争大戦の全知ドラフト)のために5000コインを温存していた。
試合を繰り返して経験値を溜めると(敗北でも溜まるが、初手投了では駄目らしい)ツリーを進めることができ、新しいカードやデッキをもらうことができる。ただしここでもらえる2色デッキは正直微妙な気がする。パーツ取り程度に考えて、資産が溜まるまでは単色メインがベターだろうか。一応、最初からタップインデュアルランドを4枚ずつ持っていたりするので多色自体は組みやすいようだがサーチが弱いのでどうしても事故りやすいのだ。
以前からあるマジックオンラインと比較すると、他者とのトレードが無い分だけカードは手に入りやすくなっている。面白いのはワイルドカードの存在。ゲーム内で条件を満たしたり、あるいはパックから直接出てくる。レア度別に4種あり、同レア度の任意のカードと引き換え可能!後のシリーズ(カードセット)でも共通して使えるようなので基本的には温存。また同じカードは4枚しか持てず、5枚目以降は自動的にポイント還元される。逆に、4枚未満のカードを任意でポイント化したりはできない。カード資産を減らす手段が存在しないのである。誤操作などで失うことがない一方、スタン落ちなどで不要になったカードはストレージで寝かせておくしかない。
デッキ内に何枚でも入れられるカードは4枚揃った時点で無限に持っているものとみなされ、好きなだけ投入できる(そのようなカードである「ネズミの群棲」や「しつこい請願者」のデッキが猛威を奮ったことがあるらしい)。
何らかの試合に勝利するとコインなどの報酬が出る他(1日15回まで)、日替わりのデイリーチャレンジがあり、例えば「緑の呪文を○回使う」「敵クリーチャーを○体破壊する」などの課題を達成するとコインがもらえる。これは勝敗に関わらずカウントされるので、勝敗が決したような場面でもカードが余っていれば無意味に呪文を唱えたりするような、リアルだとマナー違反にもなりかねない行為を何度か行ったりもした。相手側も敢えて投了しなかったのは事情を察してくれたのか、単にコマンドを知らないだけか。
ドラフトの参加費は5000コイン。経験値報酬やデイリーを駆使して4日で集まった。デイリーのみでも1000コイン程度は比較的楽に稼げる模様。最低でも42枚カード(ピックしたもの)と、参加賞の1パックがもらえる。さらに通常は課金が必要な「ジェム」が手に入る。最初の3パック分は1枚ずつ任意のカードをピックできるし、勝ち進めば賞品も増えるので、パックをバラで1000コインで買うよりもオトクな感じがする(なお僕は初挑戦で1勝3敗だった)。
ところで、本作では通常1パック中にカードが8枚入っているが、ドラフトでは1パックが14枚となっている。ERRORさんの指摘によると、これはリアルのカード(1パック15枚、うち1枚が基本土地なのでドラフトでは除外)が基準になっているようだ。5000コインでドラフトをすると手に入るカードは42枚+参加賞の1パック(8枚)で、レアを引く機会は4回(ドラフト中の3回については、戦略的にスルーする場合もありうるだろう)。5パックを直接買うと40枚で、レア枠は5枚、さらにドラフト中は出てこないワイルドカードを引く可能性がある。ドラフトの場合はさらに参加賞でもジェムが出る。少なくとも資産が少なく、1枚でも多様なカードが欲しい場合はドラフト優先かな?
今回は全知ドラフトということで、マナコストがすべて0になるという豪快なルール。強力なカードはもちろん、初手札が少ないのでドローソースや手札破壊が鍵を握ると聞いた。初戦では先制で「ダブリエルの影忘」による手札破壊を決めて勝利!しかしその後は3連敗。成績は振るわなかったが「龍神、ニコル・ボーラス」をピックできたのがうれしい(試合では一度も引けなかったのが残念)。何らかのドラフトは週に1~2度開催されるようなので、今度もコインは基本的にドラフトで使うようにしよう。

MTGを手軽に楽しめる面白いゲームだが、唯一にして最大の難点は文字が見づらいこと。解像度もそうだがフォントや色使いがよくない。上記の画像(クリックで原寸大表示)はウィンドウモードの最大サイズである1024*576。これでは目が疲れてしまう。全画面表示に対応しているのは16:9のディスプレイのみ。一応Alt+Enterで全画面にできるのだが、無理やり引き伸ばしているようで解像度が良くなるわけではない。素直にディスプレイを買い換えればいいのだが、ゲームの性質上wikiなどを参照したいケースが多く、なるべくならウィンドウでプレイしたいのだ。
また、課金も米ドルなので日本人にはハードルが高い。完全無料でもそれなりに遊べるしパックも無制限に手に入るのが救い。無料でまったり遊ぶくらいがちょうどいいかも知れない。
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おまけ:PV考察
映像中にデュエルマスターズ1巻(1999年12月発売)が出てく。また「インベイジョン(2000年10月発売)」の《スキジック》を使っているので舞台はそれ以降である。夏であることを見ると2001年か。一方、ショップでパックを見つけて興奮している「ウルザズ・サーガ」は1998年10月、《シヴ山のドラゴン》を引いているのは第5版で、こちらは1997年3月である。
2001年の夏に、たまたま立ち寄ったショップで売れ残りである古いパックを見つけて興奮している(特にウルザズ・サーガは強力なカードが多く、雑誌などで話題になっていたのかも知れない)光景とすると矛盾はないのだが、ハイパーヨーヨー(1997年がブーム全盛期で、2001年ごろは懐かしアイテムの扱いだった気がする)らしきものも登場しているので、イメージとしてはやはり1997~98年頃なのだろう。だいたい2001年ともなると中学生は遊戯王OCG一色のような気がする。
使用しているカードを別にすると、全体的には1985年前後生まれの世代(ちょうど僕の弟くらい)に対するピンポイントな映像であると思われるが、それだとデュエルマスターズが若干浮く。これが「デュエルファイター刃」(単行本は1998年9月)だったら矛盾も無かったと思われるのだが、権利的な問題で使えなかったのかなと勝手に邪推してしまうのであった。
しかしこのPVで釣られたところで、MTGアリーナは現在のスタンダードから始まるので当時のカードはほとんど無い(ただし初期デッキでも「セラの天使」「大気の精霊」「グレイブディガー」「ショック」「ラノワールのエルフ」等、長年の定番カードは少数含まれる)し、パワーバランスも大きく変化している(特にクリーチャーが強い!)ので当惑する人は多いだろうな。僕はwikiとか見てエアプ歴が長いので大丈夫だったけど。スタンダードと並行して当時の環境(初めて日本語版が出た第4版やミラージュの頃から少しずつ進める)も用意してくれるとオールドファンは嬉しいと思うのだが、環境を分散させるとマッチがしづらくなるし、海外展開を考えると特定の日本人ばかりを対象にするわけにもいかないのだろう。
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