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本とゲームのレビューと雑文が中心。

書評:21世紀ファミコン
伝説のレトロゲームサイト「全てはファミコンのために。」の管理人が贈るファミコンファンのための本。


(Amazonレビューで投稿したのだが、うまく反映されないので加筆訂正しつつこちらにも)
かつて「全てはファミコンのために。(http://www.ss.iij4u.or.jp/~muu/)」というサイトがあった。そこの管理人である支部長(というハンドル/ペンネーム)さんによる書籍。ユーゲー・ゲームサイドにて連載していた「マニアックファミコン」という縛りプレイの記事が中心となっている。

ファミコンソフトを日本で最初にコンプリートしたことで知られる支部長だが、本書で扱われるのは比較的メジャーで入手しやすい(移植や配信も多い)ソフトが中心なので親しみやすい。合間合間に挟まれる(支部長の持つファミコンを擬人化した?)「ファ美」ちゃん達の四コマもかわいい。

かつてWebに掲載されていたのと同様の企画もあるが、編集や画像によって面白さが段違い。個人的に好きな企画はシミュレーションや将棋などにおいて、8bit特有の貧弱なAIを逆手に取った無茶苦茶な攻略(任意の敵武将を勝手に補佐して天下を統一させる将棋で持ち駒を一切使わずに勝つ等)で、元のゲームを知らなくても楽しく読ませていただいた。

アクション系については文章や静止画だけではわかりにくい部分もあったが、一部のプレイは支部長自らが前述の出版社サイトや、ニコニコ動画にてプレイ動画などをUPしているのでご覧あれ(魔界村で、レッドアリーマーをボスまで引き連れるやつが凄かった)。

マニアックプレイの中でひときわ異彩を放つのは「アイアムアティーチャーでセーターを編む」(サイトのほうでは、確か中断したままだったはず)、つまり手編み教育用ソフトにおける本来のプレイをするのだが、これが大失敗してしまうのである。編み物をまったく知らなかったとはいえ、本来はそのような層に教えるためのソフトではないのだろうか。編み物を教えるソフトというのはその後も存在していないらしい(DSやWiiでありそうだが無いようだ)ので、デジタル教育とは相性が悪い分野なのかも知れない。

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以下、書籍全体の評価とはあまり関係のない愚痴。この本を知ったきっかけは、検索したら出版社のサイトから「(FF1は)白魔術士4人でクリアはできるのか?」という見出しが引っかかったため。ちょうど自分も同様のやりこみを達成したところだったのだ。さっそく読んでみたら「3つ目の町で断念して黒魔を1人加えてやり直した」ってそりゃないぜ支部長。ディア系を駆使してアンデッド相手にレベリングすれば十分いけるのにな。他のゲームで無茶をしているのになぜFF1はこんなに早く見限ってしまったんだろう。ちょっと残念。

さらにどうでもいいメモ。「魔法大作戦」という用語は、支部長によって「RPG等において(可能な限り)魔法のみを使用してクリアする」というやりこみスタイルを意味する用語として使われていた。少なくとも2010年くらいまでは通用したはずだが。しかし、『魔法大作戦』はシューティングゲームのタイトルでもあるので、そちらの移植版や続編が数多く出た現在ではゲームタイトルとしての使用例のほうを圧倒的に多く見かける。支部長が果たしてこのゲームを知っていたのかどうかは不明だが、少なくともサイトや書籍における「魔法大作戦」とは、前述のやりこみスタイルのほうを意味しているので注意が必要。

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