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ポケモンカードゲーム「きずぐすり」に関する疑問
些細かつゲームに影響する場面は稀だろうが、ずっと気になっている点。

ちなみに、各カード名のリンク先はポケモンwikiにした。

(GB版の仕様における他のカードの効果などを検証しつつ追記するかも知れないが、本題の「きずぐすり」に関する疑問とは直接関係がないので暫定版として投下)
ポケモンカードゲームに初期から存在するトレーナーカードに「きずぐすり」がある。手元にある資料(大人にもわかるポケモンカード戦略 改訂版)から、第一弾に収録されたものの効果テキストを引用すると以下の通りである。

自分の場のポケモンに乗っているダメージカウンターを2個まで、とりのぞくことができる。


ポケモンカードゲームにおいて、ダメージカウンター1個は(ダメージの最小単位である)10ダメージを意味する。つまりこのカードは「ダメージを20または10回復することができる」という効果である。

カードゲーム自体はほとんど遊ばなかったのだが(このあたりの経緯は過去記事参照)、ずっと後になってポケモンカードGBをプレイした時に「あれ?」と思ったことがある。ゲーム内でこのカードを使うと、ダメージカウンターが2個以上乗っている場合は問答無用で2個とも取り除かれる。「20ダメージ以上のダメージを受けたポケモンのHPを10ポイントだけ回復させる」という使い方はできない。

なお、GB版における具体的な効果テキストは以下の通りであり、初期に印刷されたものと大意は変わらない。敢えて言えば「ポケモンを1匹選び」という文言が追加され、2匹のポケモンから1個ずつ取り除くという読み方が否定されている(実際にあった誤解のようで、冒頭で挙げた解説本でも間違いの例として紹介している)。

あなたの場にいるポケモンを1匹選び、そのポケモンにのっているダメージカウンターを最大2個、とりのぞく。

もちろん、普通であればHPは高いほうがいいので、回復できるにも関わらず敢えて回復量を抑えたいというケースは一見すると無いように思える。しかしポケモンカードには(GB版に収録されていた範囲でも)自身のダメージカウンターを参照するポケモンがいる。代表的な例としてはドードリオ(ジャングル)がそれである

例えば次のようなケースを想定してみよう。このドードリオが40ダメージ受けている(残りHP30、いかりのダメージは50)とする。敵のバトルポケモンは残りHP40であり、ベンチにはこちらに30ダメージ与えられるポケモンが控えている。そのまま攻撃すれば相手は倒せるが、次のターンに30ダメージで返り討ちになる。ここで「きずぐすり」を使ってダメージカウンターを1個のみ取り除く(HPは30から40に、ダメージカウンターは4個から3個になる)と、目の前のポケモンを40ダメージでぴったり倒せるにも関わらず、次のターンに(前ターンはベンチにいた)ポケモンの攻撃(30ダメージ)を受けても、HP10で踏みとどまることができる。このような状況で「きずぐすり」が手札にある(なおかつ「ディフェンダー」等が無い)のであれば理想的なプレイングである。相手のポケモンを倒すのに十分なダメージを与えられる上、相手側に何らかのダメージ追加手段がない限り、控えによってドードリオが倒されることはなくなるのだから。

しかし、ポケモンカードGBでは上記のようなプレイングはできない。使った時点で強制的にダメージカウンターが2個取り除かれてしまう。確かに上記のようなケースは極めて限定的なので、ゲームとしてのテンポを重視するなら1個か2個かの選択肢を出さず、その時点で取り除ける上限まで取り除いたほうがスムーズというのは理解できる。しかし、総合ルール及びカード自体の効果において「ダメージカウンターを2個取り除くことができる状態で、敢えて1個のみ取り除く」という行為は適正なのか否かというのは、少し考えてみてもわからなかった。

このようなテキストは、トレーナーカードでは「きずぐすり」系統に特有のものである。例えば、山札からカードを引ける「オーキドはかせ」なら「7枚まで引くことができる」ではなく「7枚引く」と、引く枚数がはっきり指定されてプレイヤーが選ぶ余地は無い。山札切れ対策などのために引く枚数を減らすことはできない。山札が7枚未満の時は「7枚引く」ことはできないが、その場合は可能な限り引き切るこというルールになっている(少なくとも冒頭で紹介した解説本にはそう書いてあった。山札切れによる敗北判定は次のドローフェイズらしい)。僕が「きずぐすり」の効果に疑問を感じるのは「2個まで」「できる」という曖昧な記述が要因である。もしもGB版のような挙動が本来の効果なら、「2個とりのぞく」とはっきり指定して然るべきである。それならばオーキドによってカードを引く枚数同様に「2個以上ある場合は2個取り除く、1個の場合はその1個を取り除く」として素直に納得できるというのに、「2個までとりのぞくことができる」という表記のせいで、プレイヤーが2個未満を選択できるかのような解釈の余地を残してしまっている。なお、wikiによるとneo以降は「ダメージカウンターを、2個とりのぞく」となり、2個以上のカウンターを1個のみ取り除くという行為は不可能と読むことができる。

GB版でも上記のドードリオを積極的に使ったことは無いし、今後のオフ会などで同様の効果を持つカードを使う機会もあまりないような気がする。しかしポケカGBをプレイして以来ずっと頭の中に引っかかっている疑問である。ポケカ旧裏界が盛り上がっている今日このごろ、ルールに詳しいどなたかに、(neoより前のカードテキストの効果に従う限り)「きずぐすり(及び、上位版の「いいきずぐすり」)」使用時に、取り除くダメージカウンターをプレイヤーの裁量で減らすことは適正なプレイなのか否か、何らかの根拠となるルール(当時のもの)を提示した上でご教示いただけるとありがたい


以下余談。あくまで論理的な話をすると「0個取り除く」、すなわち何もせずにトラッシュに置くというプレイも適正なはずである。GB1までの環境に限れば、トレーナーカードの本来の効果を発揮させずにトラッシュに落とすこと自体に意味は無いはずで、ゲーム上でもその選択肢を実装する理由は無いが、カードプール次第では有用になるケースもあり得る。現行のポケカのルールだと「効果を発揮できないワザやトレーナーズを使うことはできない」と規定されているらしいのだが、当時のルール上はそのような文言は無いっぽい。参考までにポケカに影響を与えた元祖TCGの『マジック:ザ・ギャザリング』では、本来の効果を発揮させずにカードを使用する、いわゆる「空撃ち」は基本テクニックである。

なお、GB版におけるミュウツーLv60(プロモ)の「エネルギーきゅうしゅう:自分のトラッシュからエネルギーカードを最大2枚選び、このカードにつける。 」も「きずぐすり」と同様の書式だが、こちらは2枚以下の任意の枚数を選ぶことができる。たとえトラッシュに2枚以上ある場合でも1枚だけ付けてもいいし、(そうする利点は皆無だが)0枚でも構わない。本来はきずぐすりもこの挙動が正しいのではないだろうか。

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始めまして。10年ほど前から「かけるのページ」の各種コンテンツを楽しませていただいてます。

クリスタル版のタワー攻略日記や、VC版初代&第二世代のオフ会報告を拝見してて思っていたことがあるのですが、対戦中はやはり対戦の流れをメモしながらプレイされているのでしょうか?

臨場感溢れる文章で思わず見いってしまいます。
ナナシの実 | URL | 2019/02/25/Mon 11:24 [編集]
ありがとうございます。対戦の記録については、最近のオフ会ではしっかりメモをとっています。昔のは記憶を頼りにあとから書くというパターンが多かったかも知れません。少なくともオフ会でメモを取ったりはしてませんでした。
かける | URL | 2019/02/25/Mon 19:57 [編集]
ありがとうございます。

>昔のは記憶を便りに
昔の日記(特にタワー攻略日記)を拝見していて「よくこんなに思い出せるなぁ」と感銘を受けたものですが、記憶を便りにされているのは凄いです。

対戦中のメモについては、私も対戦の機会さえあれば実践してみます。

本記事と関係の無いコメントですみません。これからも楽しませていただきます。

ナナシの実 | URL | 2019/02/26/Tue 01:26 [編集]
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