FC2ブログ
本とゲームのレビューと雑文が中心。

杉浦一徳と株式会社ポケモンに関する覚え書き
(元?)カプコン社員で、モンスターハンターフロンティア(以下「MHF」)の名物プロデューサーとして知られた杉浦一徳(すぎうら かずのり)氏の現在についての推測。

2019年12月21日追記。
MHFには杉浦一徳という名物プロデューサーがいた。名字をもじった「ギウラス」という愛称(ただし、公的には使用されていないはず)で知られる。かつては運営レポートやオフラインイベントに必ずと言っていいほど顔を出し、アイルーのコスプレをしたりパイを顔面にぶつけられたり滝に打たれたり等の体当たり企画もこなした。

ハンチングキャップとピンクのポロシャツがトレードマークで、ゲーム内にモンスターとして登場したこともある。名前で画像検索するとコラも含めた数々のネタ画像が出てくることからわかるように、ユーザーからは(不具合やゲームバランス、マネタイズへの不満によって)憎まれつつも愛されていた。

そんな杉浦氏が、ある時期を境にぱったりと表に出なくなった。MHF関連ではMHF-Zの発表(2016/8/28)が恐らく最後で、それ以外では同社のモンスターハンター エクスプロア5.0の発表(2016/9/12)を最後にメディアに露出していない。

それより少し遡るが、ブレスオブファイア6のプロモーション(2016/2/19)において「復活させる」と豪語したブレスオブファイア6がわずか1年半でサービス終了という惨憺たる結果に終わった(その他「イクシオンサーガ」「鬼武者Soul」「ユーロ・ヒストリア」等、氏の関わった多くのオンライン・ソーシャルゲームが不振により終了している)ので引責辞任した、あるいは同記事における顔色の悪さから病気療養中である等の説がささやかれた。

改めて杉浦氏の不在が意識されたのは2017年である。当年はMHFの10周年であり内外の関係者が動画やゲームニュース記事に登場する機会が増えたが、杉浦氏は全く登場していないどころか言及すらされなかったのだ。1年半ほど前の『PSO2』の酒井Pとの対談記事(2015/12/19)ではMHFの顔として登場していたにも関わらずである。決定的だったのは同年発売のアニバーサリーグッズ同梱のメモリアルブックである。主要開発メンバーによる顔出し記事があったのだが、ここでも杉浦氏はおらず、名前すら出てこなかったのだ。明らかに杉浦氏に何かがあったとしか思えない。

また、あくまでオフレコでありソースも無いのだが、この時期に行われた開発メンバーとファンとの交流イベントにおいて、杉浦氏の現在を質問したところ言葉を濁されてしまったという証言がある。このことから、少なくともこの頃にはカプコンには在籍していないことが推測される。

それからしばらくは音沙汰もなかったのだが、2018年に配信開始した「ポケモンクエスト」のスタッフロールにおいて、氏のものと思われる名前が確認された



上記動画の2分10秒あたりに「Kazunori Sugiura」の名前が確認できる。
sugiura_pq.png

同姓同名の別人という可能性もあるが、ゲーム業界において他に「杉浦カズノリ」という名前の人物は聞いたことがない。慶応大の准教授に同姓同名の別人(コスプレ教授として知られており、こちらも個性的な人物である)がいることは知られているが、逆に言えばそれ以外の同姓同名の著名人の存在が話題になったことはない

また、前後にクレジットされている山上仁志(任天堂)、曽和孝則(株ポケモン)の両氏は顔出しのインタビュー記事が組まれるほどのキャリアを持っているので、彼らに並ぶ時点である程度のベテランであると思われ、少なくとも無名の新人ではないことは確かである。

以上を踏まえると、MHFプロデューサーとして長年活動していた杉浦一徳氏と、ポケモンクエストのプロデューサーである「Kazunori Sugiura」は同一人物の可能性が高い。さらに、前後がそれぞれ任天堂と株ポケモンの社員なので、その間にいる杉浦氏がフリーのゲームクリエイターであるとは考えにくい。ポケモンクエストにクレジットされているメーカーは、株ポケモン・任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの4社なので、そのいずれかの社員であると思われる。

ちなみに、これを遡ること1年以上、2017年の劇場版ポケモン『キミにきめた!』のスタッフに、株ポケの一員として名前が刻まれているようだ(アニメスタッフデータベース)。役職もついていないので見逃されていたか、熱心なアニメファンが見つけたとしても杉浦氏を知らないか、知っていても分野が全く異なるので同姓同名の別人だと判断したために今まで注目されなかったのだろう。時期的には既にカプコンでの顔出しがなくなった頃であり、この時期には既に株ポケに在籍していたとしても矛盾はない。

同データベースで「杉浦一徳」の名前を検索すると、上記のポケモン映画以前に出てくる作品は『イクシオンサーガDT』のみ。言うまでもなくここでの杉浦氏はカプコンの杉浦氏本人である。つまりアニメ関連において同姓同名の人物は確認されていないと言える。

2019年の劇場版『ミュウツーの逆襲 Evolution』のスタッフにも存在する。こちらは海外サイト(Bulbagarden)の情報だが、「杉浦一徳」の名前から日本のWikipediaにリンクされている。つまり元カプコンの杉浦氏と同一視されているようだ。何らかの根拠があるのか、単に検索したら出てきたからリンクしたのかは不明。なおこれを書いている現在、日本語Wikipediaにおいて杉浦氏はカプコン社員ということになっており、ポケモン関連の経歴は記載されていないので、一見しただけでは別人と判断してもおかしくはないのだが。

さらに、2019年8月29日に配信されたアプリ『ポケモンマスターズ』のスタッフロールにも「Kazunori Sugiura」の名前を確認。
ポケマスクレジット

今回はゼネラルプロデューサーという役職で、株ポケの専務執行役員である宇都宮崇人氏(この記事を読めばわかるように、かなりのお偉いさん)と連名である。一連の「杉浦一徳(Kazunori Sugiura)」が同一人物だとすると少なくとも株ポケの社員であることは間違いなく、ゲーム関連業務では重要なポストに就いていることが判明する。

なお、2015年2月18日から配信されている『ポケとる』のスタッフロールにも名前を確認できる。
ポケとるクレジット

2015年の時点では杉浦氏は確実にカプコン社員なので別人か?と思うかも知れないが、ポケとるは配信以降2018年1月までアップデートを繰り返しているので、どの時点で杉浦氏が関わったのか、最新版を見るだけでは判断できない(上記は2019年12月20日のもの)。カプコン退社後に株ポケに入社し、ポケモン関連の既存のスマホアプリのプロデューサーに就いたという可能性も十分にあるのだ。ちなみに『ポケとる』スタッフリストはチュートリアルさえ済ませればいつでも確認できるので、当初から記載されていれば話題になっていたのではないかと思う。

2019年12月18日にMHFがサービス終了。公式生放送には杉浦氏に対するコメント(感謝だったり、現状についての質問だったり)が溢れたが、配信者(MHF運営の宮下輝樹氏と砂野元気氏)は完全にスルーを決め込んでいた(長時間の放送だが、終盤だけ見れば十分である)。


客観的には長年作品の顔としてメディアやイベントに露出した功労者を完全に無視するのは異様であり、少なくとも円満な退社ではなかったことが伺える。同じくカプコンを円満でない形で退社した過去のケースとしては稲船敬二氏を彷彿とさせるが、彼の場合は退社直後からメディアの取材を受けていたので、全く姿を表さない杉浦氏の異様さが余計に際立つ格好となっている。単に機会がないだけなのかも知れないが、本人あるいは企業側の意向という可能性もある。

この記事を書いている現在、ポケモン関連事業の関係者としてメディアに登場したことはないのだが、いずれ登場することもあるのだろうか。これからのギウラス氏の活躍を、ポケモンファンでありMHFプレイヤーであった一人として心から応援している。

以上、何か進展があれば追記する。

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

ギウラス氏のイジられるのも厭わない姿勢は好感が持てました。まさに体を張ってましたよねw 憎たらしくもありましたが。ポケモンにいるならばカプコンよりは待遇も良さそうですし栄転ですよね
3鯖にいました | URL | 2019/12/23/Mon 11:39 [編集]
感謝祭では「私はカプコンで最も『しね』と言われている男です!」とか冗談めかして語ってましたね。
しかし今にして思うとちょっといじりすぎてしまったような感じも。精神的な負担は少しずつでも蓄積していくものですし。
プロデューサーとしても激務(お子さんが生まれてから何ヶ月も会えてないとか、何かのインタビューで語っていた)だったようで、心身ともに疲れて果てていたのかも。
どのような形であれ、またお元気な姿を見せてくれると安心するんですけどね。
かける | URL | 2019/12/25/Wed 01:15 [編集]
トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 【かけるのブログ】. all rights reserved.