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RPGにおける仲間モンスターシステムの系譜
RPG作品における「仲間モンスター」システムの系譜を探る。主にポケモン以前について。

「過去のRPGから見たポケモン」という視点でまとめた記事「1996年発売のRPG」としてのポケットモンスターも併せて読むといいかも。

とりあえず書き殴り。何か思いついたら追記修正。

「仲間モンスター」の定義について


ここでは「特別なイベント戦闘以外において、通常出現した敵キャラクターを、何らかの手段でパーティメンバーに加える」と定義しておく。例えば「戦闘後にそのキャラクターが仲間になる」という一連のイベントは考慮しない。あくまで任意戦闘で遭遇したモンスターを仲間に加えられるシステムとする。

以下、作品別の紹介。

デジタルデビル物語 女神転生 (ナムコ 1987/9/11)


モンスターを仲間にできるRPGの草分け的存在。本作においては「仲魔」と呼ばれる。戦闘中に交渉することで、悪魔を味方に引き入れることができる。

人間キャラ(主人公とヒロイン)がレベルアップで成長するのに対し、仲魔はレベルアップなどの成長要素はなく、武器や防具の装備もできない。その代わりに他の仲魔と合体させて、組み合わせ次第でより強力な悪魔に変化させることができる。仲魔をパーティに入れているとマグネタイトというリソースを消費することからも、人間キャラとは一線を画す扱いであった。

魔界塔士Sa・Ga(スクウェア 1989/12/15)


本作では敵として出現したモンスターを仲間にするわけではない。アドベンチャーズギルドにおいて、人間やエスパー(本作においては「魔法使い」的な扱い)と並んで、モンスター系のキャラを仲間に加えることができる。人間やエスパーと異なり、装備や成長の概念がない。モンスターごとのパラメータは固定で不変である。

これだけなら「女神転生」と同様だが、本作の特徴としてモンスターのパラメータは敵として出現した場合と全く同じなのだ。敵としてのパラメータをそのまま味方としても流用しているという意味で、容量や工数の削減に貢献しているシステムだと言える。

敵として出てくるモンスターは仲間にできないが、戦闘後に獲得できるモンスターの「肉」を、味方モンスターに食べさせることで変身可能。何になるかはお互いのランクや種族に応じて決まる。システム的に言えば、上記の女神転生における合体をその場で行っているようなものである。

前述したように、仲間モンスターのパラメータは敵と同じ。魔法や特技はもちろん、耐性などのパッシブスキルも可視化されているので、敵の特性を知ることもできる。「アンデッド系に冷気や麻痺は効かない」といった法則性も早い段階で気づけるはずで、モンスターを多面的に扱うことに成功した良システムだと思う。

スーパーロボット大戦 (バンプレスト 1991年4月20日)


登場するあらゆる敵ロボット(原作では味方サイドだったキャラも含む)を、「説得」コマンドで味方に引き入れることができる。以降は完全に味方キャラとして扱われ、レベルアップやアイテムによる強化が可能。原作における敵キャラはもちろん、条件さえ満たせばボスキャラすらも仲間になる(ただし味方としてのグラフィックが用意されてないので想定外のバグの模様)。

「仲間モンスター」という観点からは語られにくいが、実はポケモンに対する影響が特に大きいシステムだと思う。加入後の成長という要素もそうだが、HPが低いほど説得しやすくなるというシステムもポケモンを彷彿とさせるし、プレイヤーが育てたキャラによる通信対戦を導入した初のゲームボーイソフトでもある。

いわゆるSRPGと呼ばれるジャンルだがストーリー性は薄く、特定のキャラに依存したストーリーは無い(つまり誰を仲間にするかは自由である)。その一方でストーリーは完全に章立てで、前のステージに戻ったり、フリーで稼いだりすることもできない。仲間にする機会も、経験値を入れる機会も限られているので、理想のチームを作るには根気がいる。

なお、同じロボットキャラのシミュレーションゲームでは、武者ガンダムを題材にした「SD戦国伝 国盗り物語 (バンダイ 1990/3/24)」においても敵ユニットを「引き抜く」ことが可能。ただし中立軍以外に対してはほぼ確実に失敗してそのまま戦闘に突入するので、敵を仲間にするシステムとしては機能していない。

ドラゴンクエスト5 (エニックス 1992/9/27)


国民的RPGであるドラクエシリーズおいて、このシステムの採用が発表されたときは衝撃的だった。前述のゲームは比較的マイナー路線だったので、本作において初めて「敵モンスターを仲間にする」という概念を知った人も多かったのではないかと思う。シリーズ5作目ということもあり、愛着のあるモンスターを仲間にできるというフレーバー的な付加価値も大きかった。

システムの基本としては「特定のモンスターは、戦闘後に一定確率で仲間になる」というもの。あくまでもランダムである上に確率を高める手段は存在しない。1/64や1/256といったかなりの低確率となっているモンスターも少なくない。普通にプレイする限りは、「どのモンスターを仲間にするか」という戦略性よりも「どのモンスターが仲間になるか」という偶然性のためにあるシステムである。

仲間になったモンスターは人間キャラとほぼ同様に扱われる。レベルも上がるし装備も可能。本作では特定の時期を除けば必須加入キャラがいないので、主人公以外は全員モンスターというパーティ編成も可能である。というよりもモンスターしか仲間にできない期間も短くないので、セリフの一つこそないが独特の存在感を持つキャラクター達である。

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