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ゲームセンターを全面禁煙にすべき3つの理由
立川のほうで、ゲームセンター開店を目指すクラウドファンディングが始まったというニュースを見た。
詳細はこちら

個人的にはゲームセンターおよびアーケードゲームには直接の思い入れはない。
しかしゲーム文化の一端としては欠くことのできない存在であることは十分に認識している。
(特に対戦系において、オンラインしか選択肢が存在しない場合の問題点はさまざまに指摘されている、ここでは割愛)

そのため、かつての店舗が無くなってしまった地において、このような形での復活を目指すプロジェクトは応援したい。
しかし、ファンディングのページで気になる一文を見つけた(ここの「その他方針など」)。
近隣他店舗が分煙なのに対してこちらは一部のゲームを除き通常喫煙可能とします。」

「おいやめろ馬鹿、このクラウドファンディングは早くも終了ですね」と、心の中のブロントさんがつぶやくくらい失望した。
なぜゲームセンターを喫煙可にしてはいけないのか、以下で思いつく限りの理由を書き記す。

ゲームセンターを全面禁煙にすべき3つの理由


その1.客への配慮

日本において喫煙者の人口は減り続けている。
ゲームセンターの客層の中核を占めるであろう若い男性については比較的喫煙者が多いのだが、
調査によると20代30代ともに4割を下回っている

また、ゲームセンターのような遊戯施設における喫煙の可否は、飲食店のそれよりも影響が大きい。
滞在時間が長い上に、多くの喫煙者は遊びながら煙草を吸うので、空調によほど力を入れないと煙の濃度が段違いなのだ。
ゲームセンターに限らず、パチンコ店や漫画喫茶に行ったことのある人なら実感としてわかるだろう。

そのような環境を避けるのは、必ずしも煙草が苦手な人ばかりではない。
例えば「自分は煙草が気にならないが、家族が嫌がるので煙草の臭いを付けたくない」という人は多いはずだ。
あるいは「仕事や面会までに時間を適当に潰したいのだが、煙草の臭いが付くような場所では困る」というケースもあるだろう。
喫煙可にすることで「煙草が嫌いな人」だけでなく「煙草が嫌いな人が身近にいる人」までも遠ざけてしまうのだ

 
その2.従業員への配慮

主に飲食店において、従業員への受動喫煙が世界的な問題になっている。遊戯施設といえども本質は全く変わらない。
特にゲームセンターという業態では、高校生などの未成年をバイトとして雇用する機会も多いのでより気を遣わなければならない。

既存の従業員への配慮だけでなく、人員の募集にも影響する。
少なくとも、喫煙自由という理由で職場の選択肢から外すという人は少なからず存在するのである。
学生バイトであれば親から止められるというケースも考えられる。

そして、従業員への配慮というのはまわりまわって客への配慮にもつながる。
極端な話「おっさんの店員しかいない店」と「かわいい女の子がいる店」、
ゲーム文化の中核を担う若い男性はどちらを選ぶか
、書くまでもなかろう。
一般に「かわいい女の子」は煙草臭い環境を嫌う。例えば、おしゃれなカフェが禁煙である場合が多い理由の一つに違いない。
全面禁煙のアピールは従業員の質を高め、客の心をつなぎとめることにもなるのだ。

 
その3.ゲーム筐体への配慮

これはレトロゲームを主力で扱うようなゲームセンターなら特に重要な要素と言える。
当たり前だがゲーム機はヤニや灰に弱い。メンテナンスの手間も増えるし故障のリスクも当然増える
既存の資産を守るのはもちろん、有志による提供や貸与をも視野に入れるのならばなおさら粗雑に扱ってはいけない。
「全面禁煙」というのは最もわかりやすく、さらに上記で述べたようなプラスの副次効果の多いアピールポイントとなる。

ついでに、例のプロジェクトのゲーセンでは飲食に関しては専用スペースとしている。
この配慮ができるのなら、煙草もゲームから遠ざけて欲しいものである。

 
まとめ

かつてのアーケードゲームは紫煙とともにあった。
ゲームセンターのみならず、さかのぼればインベーダー喫茶においてもそうだっただろう。
よって、レトロゲームを売りにする店では大抵の場合は喫煙自由となり、愛煙家でもある往年のゲーマーが咥え煙草でプレイしている光景もよく見られる。
自身が煙草を吸うか否かとは無関係に、一種の郷愁として「ゲームセンターに煙草は付き物」と思っている人も多いだろう。

そのような意見も当然考慮した上で、それでもこう言いたい。「時代の流れだ」と。
かつての日本で喫煙が野放しだったのはゲームセンターだけでない。飲食店でも駅のホームでもそうだった。
しかし現在では公共の場から煙草が追いやられつつある。ゲームセンターといえどもその流れに逆らうことはできない。

今回のクラウドファンディングについて、仮に資金を集めて開店までこぎつけたとしても持続できるかどうかはまた別の問題である。
その持続可能性を握る一つのカギは「喫煙」にあると僕は考える。全面禁煙だからこそ、人もモノも大事にできる。
煙草の扱いひとつとってみても、社会との関わり方が見えてくるのである。
「昔ながらのゲーセンなら煙草は当たり前」。
このような思い込みを見直さない限り、かつての店舗と同じように消えていくことは避けられないだろう。
 
関連リンク

禁煙か分煙か喫煙可か?タバコとゲーセンの関係は永遠のテーマ

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人への配慮はどこでも大なり小なりなされるものですが、そもそもレトロゲームが現状生産されていない有限の資産ということを考慮すれば、筐体の保護という観点はこれからより重要になってくると考えます。

「喫煙可能なゲーセンと禁煙のゲーセンが共存することが多様性」という意見も出てきそうですが、それでも筐体の保護は多様性に優先するものでしょうねえ。
話題のゲーセンについては、せめてリンク先に挙げられていたような「ユル分煙」ぐらいはやっていただきたいなあ、というのは部外者からでも思います。
ASPEAR | URL | 2018/03/26/Mon 02:01 [編集]
ぶら
赤ちょうちんの飲み屋。スナック。と全く同じことを再現したがってますね。
飲み食いアリの、喫煙できるゆるくて、仲間があつまる居場所。うーん

自分と常連だけが、心地よい。新規は超入りづらい店。
タバコは吸ってる人が集まってるだけで超マイナスポイント高いです。見た目最悪です。
また中年男性しかターゲットにないですねぇ、学校帰りにとか言ってますが、ただレトロゲームがあるだけでは来ないでしょう。
もくもくでは、法律で立ち入り禁止になりますし、もうすぐ。

中年男性、チープなゲーム、タバコ。失礼ですが底辺臭がきついと思います。
他小売りやサービス業が、カフェ併設や顧客層の拡大、入れ替え等をやっている中、ヤンキーのたまり場、90年代と変わらない時代感覚はきつい。

ゲーセン愛はあっても、経営戦略はイベントしかないようなのでは始める前から終わっていると思います
ナナシの実 | URL | 2018/04/05/Thu 19:18 [編集]
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