本とゲームのレビューと雑文が中心。

書評:日本懐かし自販機大全
サイト「懐かし自販機」の管理人、USKこと魚谷祐介氏による著書。


基本的にはサイト同様、日本各地に現存する、あるいは近年まで現存した、食品系自動販売機および設置店舗を紹介する本である。

サイトのほうは個別の店舗紹介に力を入れているが、本書では索引に相当するページが無いのでガイドブックとしては使いづらい。基本的には頭から順番に読み物として楽しむのが良いだろう。店舗などを紹介する情報量としてはサイトのほうが勝っているが、こちらは自販機の構造解説や、当時の広告やカタログの紹介、関係者(特に「自販機の神」田中健一さん)へのインタビューといった具合に読ませる記事で優れている。利用者やファンはもちろん、実際にこのような店舗を経営している方にもぜひ読んで欲しいなと思った。

大きな不満は、サイトの方には載っている千葉県香取市の「24丸昇」について全く触れていなかった点。サイトによるとメディア掲載不可らしいので仕方ないことであろうが、特記性の高い店舗なので残念だ。詳細はともかく、地図のページで所在と名前くらいは載せられなかったのだろうか。既に閉店した丸昇神栖店については詳しい解説があるだけに余計に理不尽に感じる。

24丸昇についてはたまたま知っている店だから気づいたのだが、サイトと本を完全に照らし合わせて調べたわけではない。確認していないが同様の理由で掲載されていない店舗が他にもある可能性がある。せめて巻末にでも一言「諸事情により掲載できない店舗があった」くらい書いておけば印象も違うのに。店にだけ気は遣って読者を軽視する態度は、はっきり言って不誠実である。

基本的にはサイトで十分だが資料として一冊、と勧めたかったが、丸昇の件によってあまり評価できない本になってしまった。画竜点睛を欠くとはこのことだろうか。なんとももったいない。

関連記事:オートパーラーシオヤでハンバーガーを食す

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 【かけるのブログ】. all rights reserved.