本とゲームのレビューと雑文が中心。

書評:世界の教科書は日本をどう教えているか
表題通り。世界の教科書における日本の記述を抜粋翻訳して解説。


題の件を入り口に、各国の教育事情などを読みやすく解説した本。
執筆時は1992年とやや古い。当然、扱われる教科書はさらに古いものとなり、日本でいう高度成長期に諸外国で出版された教科書の引用とレビューが中心。戦後の急成長や公害問題といった当時のホットな話題の中に混じるトンデモ認識。読み物として、また話の種として面白い。ただしそれほど本格的なものではなく、あくまで軽めのエッセイといったところ。

全編を通して「教科書を読み比べると日本の教育は他国と比べて後進的」という論調が貫かれているのが引っかかる。というかそれを言いたくて書いたんじゃないの?と邪推したくなる。

筆者はその原因の一つを教科書検定制度としているが、やはり筋違いだと思う。少なくとも日本では、(特に社会科系は)教科書のみを教材としているわけではない。サードパーティの「資料集」も現場では広く用いられている。それを無視し「教科書」のみを比較しているのには腹が立つ。

まあ、そういう偏った認識をスルーして表題の件"だけ"を読めば純粋に楽しめる。外に出ないとなかなか見えてこない、客観的な日本人像が見えるかも知れない。

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