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書評:孤独のグルメ
淡々とした日常の中のグルメを描く漫画。

タイトル通り、主人公が一人で飯を食らうだけの漫画。店員と最低限の会話はするが、基本的には黙々と食らい続けるシーンが続く。当然セリフは少なく、文字のほとんどは一人称視点の心理描写だ。1話完結の短編集。

入る店はごく身近で平凡な定職屋などが多い。店やメニューを選ぶときのくどい心理描写が妙にリアルで親近感がある。例えば場違いな店に入ってしまったあの感覚。あるいは調子に乗ってついつい頼みすぎてしまったり、同じ食材がダブって後悔したり。

町並みは非常にリアル。登場する店も実際にモデルがある様子(現存するかはともかく)。個人的には1990年代前半の秋葉原が興味深い。当時は食う場所にも困る町だったのだ。心理描写のリアリティとも相まって、フィクションながらもエッセイ的な要素が強い漫画。

主人公は一見平凡な個人事業のセールスマンだが、やや影があり、武術の経験をほのめかす描写もある。アクション漫画か何かのスピンオフだと言われたら信じてしまいそうだ。だが、あくまでメインは食事。主人公の個性はアクセントの一つに過ぎない。

日常的に一人で外食をする人(それも、知らない店に入るのが好きな人)なら共感すること必至。徹底的に客の目線に立ったグルメ漫画だと言える。飲食店関係者にはぜひ読んでもらいたい1冊。

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