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レビュー:CDドラマコレクションズ 封神演義
光栄による封神演義のドラマCD化。全3巻を通しでレビュー。
ちなみに週間少年ジャンプに連載されてた藤崎竜の漫画(およびそのアニメ化)とはまた別物。

伝奇小説として名高い封神演義をドラマCDにアレンジ。原作は100話にも及ぶ長編だが、ドラマCDでは正味合計200分程度に切りつめてある。それもダイジェストやオムニバスではなく、一貫したドラマとしてまとめ直している。デザインや設定の一部は光栄のゲーム版ともリンクしているようだが、そちらは良く知らないので独立した作品として評価する。

ドラマCDということで全編音のみ。一応、ジャケットやライナーノーツにイメージイラスト的なものはある。声優さんの演技はいいのだが、モブキャラの声や効果音がかなり安っぽい感じがして少し残念。哮天犬の「わお~ん」は聞くたびに笑ってしまったぞ。宝貝や術の名前をひたすら叫ぶのも気になったが、文字や絵が使えないから仕方ないのかな。

外見通りに悩める青年として描写されている太公望(1巻のジャケットの青年が彼)、天命に抗う国力と武力のために敢えて暴君となることを選ぶ紂王、無頼派として天命にも殷にも組しない趙公明など、登場人物のリデザインがいい感じだ。太公望を巡る嬋玉と白鶴童子(女の子!)の三角関係や、楊センにぞっこんの竜吉公主みたいなのはちょっと余計な感じがしたけれど。

ストーリー展開は下手に駆け足にするのではなく、原作の時系列にとらわれずに上手く凝縮しているという感じ。登場人物は中間管理職的なポジションを中心に大幅にカットされている。非常に有名な釣りのエピソードが文王ごとカットされているのは断腸の思いだろうか。

展開を整理したから生まれたであろう、西岐城での黄飛虎と聞仲の一騎打ちシーンが熱い!3巻にもなると原作からも大幅に離れるのだが、「天命」を巡る葛藤や「封神」の解釈が良くできていた。「妖魔」を生来の悪のように扱うのは引っかかったが、話をうまくまとめる為には仕方なかったのかも。

封神演義の派生作品は色々読んだりしたけど、その中でもお気に入りの部類に入る。現代向けに上手くアレンジされた封神演義といったところ。ドラマCDという媒体がゆえの問題点はいくつか気になったので、いつかこの設定を生かして小説などに書き起こして欲しい。

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