本とゲームのレビューと雑文が中心。

スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

書評:蕎麦屋のしきたり
老舗の4代目が自ら語る蕎麦のうんちく本。

タイトルから想像させるほどの堅苦しい本ではない。時々川柳や冗談などを挟みつつ、江戸弁の軽妙な文体で、語りかけるように蕎麦のうんちくを綴る。

著者は単なるグルメ文化人気取りではなくれっきとした蕎麦屋なので、妙なスノビズムよりも現場志向というのが良い。むしろ見せかけだけの名店アピールはかえって蕎麦をまずくするだけとも言っている。

江戸から昭和期にかけての蕎麦屋の歴史、蕎麦屋の1日、蕎麦の調理法解説、蕎麦屋ならではのおつまみなど、あらゆる方面の話題が満載。蕎麦屋の有名店名や業界用語などが普通に出てくるので、まずは巻末の用語集から先に読んだ方がいいかも知れない。

全体的に、「東京の名店」のネタに偏っているのがやや残念。冒頭ではあくまで大衆的なものとして蕎麦屋の歴史を紹介しているので、現代の大衆蕎麦たる立ち食いやチェーン店などの蕎麦にも言及して欲しかったところだ。また田舎蕎麦というか地方の蕎麦に関しても記述が足りないかなと思う。

国産小麦から薄力粉が作れなかった江戸時代に上質の天ぷら粉を作る秘伝とは?長尻でも店主に嫌がられない客の作法とは?などなど、話の種が盛りだくさん。気になったのならぜひ読んでみよう。そして読めば蕎麦が食いたくなること間違いなし。

コメントの投稿

 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 【かけるのブログ】. all rights reserved.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。