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書評:まだある。駄菓子編
1970年代頃に発売され、発行当時(2006年)にも現存した駄菓子を紹介。



関連:まだある。食品編
「まだある。」シリーズのひとつ。フルカラーで商品を紹介しつつ思い出を語るスタイルは変わらない。内容は部分的に「食品編」と重なるところもあるが、これは続刊が未定だったためだという。同じ商品でも別の切り口から触れているので、読んで損した気分にはならない。

先に言うが、ブログ主は駄菓子屋文化にあまり縁がなかった。実家の近くには駄菓子屋があり、同級生の中には毎日のように遊びに行っていた者も多いのだが、僕はほとんど行った記憶がない。別に家から買い食い禁止令が出されていたというわけではなく、単に交友関係や金銭感覚の問題だったと思う。今にして思えばもったいなかったなと、筆者による思い出話を読むたびにちょっと切なくなる。

それでも、遠足の前などは駄菓子屋で物資調達することも多かったし、子供会の景品になったり、父の実家の商店でもらったりもしたから駄菓子そのものに縁がなかったわけではない。駄菓子というのは名前を意識せずに買ったり食べたりする事も多いので、この本を読んで改めて正体を知ったものもある。

1967年生まれの筆者は「うまか棒はよく食べたけど、うまい棒はあまり食べてない」とか「粉末ジュースを(駄菓子ではなく)メジャーな飲料として飲んだ最後の世代」らしい。自分らにとっては駄菓子の代表格だった「蒲焼きさん太郎」系や「うまい棒」が比較的新しい部類だということを知ってびっくり。「キャベツ太郎」や「ごえんがあるよ」チョコには言及すらされていなかったのはちょっと残念。チョコやコーン菓子はまだ少ない時代だったのか。

駄菓子メーカーは零細企業が多く、取材後にまもなく姿を消したものもある。「チューペット」のように類似品が無数にあるものもあれば、野田製菓の寒天菓子のように完全に消え去ったものも。また何年後かに同じ企画をやって欲しい。それも貴重な資料になるだろう。

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