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書評:中国ビジネスはネーミングで決まる
社名や商標のネーミングから入るビジネス論。

中国市場に向けた製品や社名のネーミングは難しい。簡単な音訳では心に届かず、日本の漢字表記を安易に流用しては誤解を招く。著者はネイティブの上海生まれなので、日本人が中国人の感性を理解する助けになりそう。

まずは成功例や失敗例をいくつか紹介するところから始まる。いくつかの例を見ているだけでも楽しく、興味深い。失敗例の企業名は伏せられてる場合が多いが、業種とイニシャルは書いてあるのでほとんど特定できてしまう。

主な話題はネーミングについてだが、そこから見えるのは「顧客を第一に考える」「市場を軽視しない」「文化を蔑ろにしない」といった、海外ビジネスにおけるごく基本的なこと。いくら英語がグローバル言語だと嘯いたところで、買い手となる多くの大衆は数文字のアルファベットすら満足に綴れないとのことである。

本書は2008年の出版。このごろの中国はかつての共産党主導の西洋化から脱し、自国の伝統文化を見直す風潮があるようだ。だから音訳やアルファベットで外来品をアピールするより、民族の琴線に触れることが大事だという。例えば、古典詩などを題材とした商標やキャッチコピーが流行っている模様。

一方、外来ブランドの商標権を無関係な企業が取得してしまうトラブルにも触れられている。日本などの売り込み側としては問題視されるが、実態は法律や権利に対する甘さが引き起こしているという。これも一つの見方であろう。日本国内ですら、第三者による商標横取りは問題視されることもあるから難しい問題。

商品のネーミングというのはネイティブにとっても非常に難しいが、この本を読めば少なくとも対中国向けのヒントは見えてくるのではないか。ビジネスに限らずコミュニケーションでも役立つかもしれない。

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