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書評:ウィザードリィ モンスターズマニュアル
ごく初期のウィザードリィ攻略本。著者は竹内誠。

発行は1986年。当時、ようやく1作目の日本語版が発売された頃である。当然ビジュアルが強化されたファミコン版はまだまだ先の話であり、モンスターはアイコンのようなグラフィックだった時代。(参考リンク→得物屋24時間)。ログアウト冒険文庫では多くのWiz小説を出している竹内誠氏だが、この本の場合は執筆者であるにも関わらず奥付にちょっと名前が出ているだけ。時代を感じる。

本書は、タイトルにもあるようにモンスターに特化した攻略本。むしろ攻略的な部分はごく浅く、モンスターの紹介そのものに力を入れている。日本人にはあまり馴染みの無いモンスターを紹介するということで、様々な神話や文学を参照しつつ独自の解釈を展開している。

フラックは現代社会にもはびこるモンスターで、深夜番組に黒メガネで出ているらしい(タモリかw)。マイルフィックは神話に登場する悪霊の事だとし、一例として日本の「荒御霊」の姿を描く。ナイトストーカーは指輪物語のゴクリ(ゴラム)になぞらえている。いやあ楽しいなぁ。しかし、ぎっしりと書き込まれた記事がある一方、余白が目立つ記事もいくつかある。ヴァンパイアやウィルオーウィスプとか、いくらでも書けそうな気がするのだが締め切りの都合で間に合わなかったんだろうか。ボーパルバニーでもアリスへの言及が無かったし。

今日のウィザードリィのモンスター達のイメージは、末弥純とベニー松山の解釈が主流になっており、それはそれで良いのだが、それ以前の自由なイメージを感じることができた。

最後に、巻末に挙げられていた参考資料を紹介。7冊しか無いので全て記載。いずれも「原典」といえるものであり、まだまだファンタジーのガイドブックのようなものも存在しなかったんだということがわかる。
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・「指輪物語」「ホビットの冒険」(評論社)(注:「ホビット」の評論社版は存在しない模様なので岩波版)
・「魔法の国ザンス1 カメレオンの呪文」(早川FT文庫)
・「聊齋志異」(角川文庫)
・「アラビアンナイト」(東洋文庫)
・「グリム童話集」「ペロー童話集」(岩波文庫)

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