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書評:モンスターハンター イラストレーションズ
イラストを中心としたモンスターハンターの本格的な資料集。1作目からP2Gまで(フロンティア除く)。


設定画などを用いながらも、基本的に作中の視点で編集した「ハンター大全」とは異なり、こちらは純然たる資料集。開発者のコメントやインタビューも多数掲載。イラストは「ハンター大全」シリーズからの再録も多いが、「大全」よりも大きく印刷されていて、細かいコメントも確認することができる。まだ世界観が固まっておらず、方向性をひたすら模索していた時期の資料が大量に掲載されている。開発中のエピソードも数多く紹介されており、イラストに限らずゲームのファンにとっては貴重な資料である。

イラスト達は大雑把な分類がされてはいるものの、時系列や作品順に厳密に整理されているわけではない。巻末の索引にはイラストレーターの名前とともに初出の時期が記されてはいるが、あまりあてにならない(ドドブランゴのいるイラストが1作目の時期だということになっていたり)。ちょっと意外だったのは、説明書などの挿絵に使われているチビキャラがディレクターの藤岡要さん自ら描いたイラストだということ。少しでも絵の描ける人員にはデザインの仕事が回ってきたらしく、風通しのいい開発環境が思い浮かぶ。

フロンティア(以下「F」)に関することは申し合わせているかのようにまったく触れられていないが、ヴォルガノスのイラスト資料は掲載(同じくF→P2G組のヒプノックはなぜかいない)。そのヴォルガノスの設定画は「アニバーサリー2010ブック」掲載のものと同一だったりするので、なんとか共存はできないものなのか。シリーズそのもののファンとしては何だかなぁ、といったところ。

なお、ラフスケッチをまとめた別冊が付属しており、その中には後のアクラ・ヴァシムやアオアシラっぽいものの原型が描かれてたりして興味深い。特に、アクラ(当初はアリジゴクだったようだ)については尻尾に関する遊びの提案や、尻尾の先の血晶石らしきものにも触れられており、デザインこそ変われど多くの部分が受け継がれていると思った。

開発側のポリシー的なものは随所で語られているが、中でも「根底にリアリティがあるからこそ、ファンタジックなものが立つ」というのはシリーズを通してキーとなる発想だろう。今後も初心を忘れずにシリーズを育てていって欲しいものだ。

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