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書評:ポケットモンスターを遊びつくす本
自分がポケモンにハマるきっかけを作ったかも知れない異色の攻略本。




上記リンク先は後に発売された改訂カラー版。初期のモノクロ版はこちら→
サイズは携帯に便利な文庫版、当時の価格は380円という、メインユーザーである子供にとって便利な形態であるにも関わらず、中身は他の雑誌や攻略本とはひと味違う、ちょっぴり大人向けな雰囲気。今にして読み返してみると、ゲーム誌というよりはサブカル誌っぽいノリかも。赤版と緑版は96年の春頃に発売され、翌年に青版が発売、その後、それぞれに改訂カラー版が発売された。お手ごろ価格もあってか、当時としてはかなり売れたであろう攻略本。

表紙をめくって、袋とじの先にある中表紙には、いきなり図鑑完成時の賞状の画面写真!しかも「本当の闘いはここから始まる!」とのテロップ!ここまで挑戦的な攻略本というものをブログ主は他に知らない。続く攻略法も、さっさとクリアして収集と育成の環境を整えよう、という所から始まるのだ。攻略チャートの頭にわざわざ「2回目、3回目のプレイのために」等と要らんことを書いているのも独自路線を突っ走る気満々だったんだなぁ。

ポケモンの収集に関しては、バージョンによる違いやゲーム内の選択肢に関わるものなど、厄介なポイントを最初に解説するという実用志向。最初の3匹を全て手に入れるためにセルフ通信を推奨しているあたりも、他の攻略本ではなかなか見られない禁じ手っぽくて男の子心をくすぐる。あくまで「攻略」として見ると、図鑑完成の最大のネックとなるであろうサファリゾーンについて何らフォローが無いのが残念だが、攻略法らしい攻略法も無いから仕方ないか。

覚える技リストがポケモン名の五十音順で並んでいたり、ポケモンの出現率がレベルごとにパーセント刻みで表記されているなど、単純に攻略データベースとしても(当時の他の本と比較して)使いやすかった。技データなどのミスはあるのだが、こればかりは提供データの問題だろうから仕方ない。「リセットするたびに能力の上昇幅は変わる」等と、かなり有害な嘘情報が混じっていたりするのも今となってはご愛敬。

同時期の他の攻略本と比べるとフランクな内容だが、田尻智へのインタビューも掲載しているのでれっきとした公式本なのだろう。インタビューもそうだが、全体的に編集者がノリノリで作っているような雰囲気がして面白い。大好きなゲームのために自分たちが本当に役立つ攻略本を作ろう、という気概が感じられる。ライター別のこだわりのパーティ紹介も実に楽しい。

ちなみに、赤と緑と青があるが、袋とじの中身以外は全く同じ。その袋とじも、バージョン毎に異なる部分のポケモン出現率表と、各バージョンごとのこだわりネタ記事くらいしか違いがない(しかも「青」では出現率以外が割愛されている)。正直、1冊にまとめて販売も出来たようにも思えるが、メインロムに対応した1冊を買って鞄の中に常備し、メモ書きなどで自分だけの1冊にするのが正しい使い方のような気がする。

表紙の紙質が悪くて痛みやすく、発行部数は多いはずなのだが古本屋で見かけることがあまりない。ブログ主の場合は表紙にラミネートカバーをかけて大事に保存している。毎日のように読んで、手垢と折り目と擦り切れでボロボロになった攻略本も少年時代の思い出の一つ。

関連リンク:初代ポケモン攻略本一覧

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