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書評:モンスターハンター 魂を継ぐ者(3)
モンスターハンターのノベライズ第2期の第3巻。前作からさらに3年後が舞台。

関連レビュー:1巻 2巻 4巻 5巻


いきなりロッシィ、エーデリカと組んでのショウグンギザミ狩猟から始まる。小説で甲殻種が描写されるのは初めてだ。その無機質な恐ろしさは後の伏線にもなっているのだ。3年間の間にパーティのチームワークもかなり向上してるなぁ。しかしイャンガルルガが既に狩られた事になっていたのはちょっと残念。当時は連動でしか出現しない特殊なモンスターだったのに。

38ページでダイミョウザザミとショウグンギザミの表記が逆になっているのは萎え。初版ならまだしも第三刷なのに。校正仕事しろ。

鎌蟹狩りはあくまで冒頭だけで、本書の大半はマンテの町(多分作中オリジナル)を舞台にした対シェンガオレン攻防戦に割かれている。あとがきにもあるとおり1冊丸ごと蟹づくし。メインの3人に加えてクルトアイズが再登場!指揮官として納得の活躍ぶり。

10日も前から襲撃を予測し、富豪の町長が数十人のハンターを集め、さらに防衛兵器で護られた専用の砦で迎撃するというスケールの大きさは、この世界における古龍級の存在感がよくわかる。しかしマンテはドンドルマを模して作られた町だそうだが、造形はどうみてもアンガルフ砦である。もっともラオシャンロンなどの移動ルートが広範囲に及ぶ以上、似たような砦は各地にあって然るべきだが。

「ハンター日誌」からモンちゃん達も登場。酒場で鉢合わせるだけのカメオ出演かと思ったら防衛戦でも目立って活躍してる。第一シリーズでもエンタロウが登場したことを考えると共通した世界と言うことか。今後のクロスオーバーに期待。

罠をモノともせず、爆風にも怯まず、武器がまるで歯が立たないシェンガオレンの恐ろしさ。異常な状況下では熟練のハンターですらガブラスやイーオスに苦戦するというのがリアルで良い。カリスマとなったキオが怯むハンター達を奮い立たせ、さらに命がけで対巨龍爆弾を3発も当てて、ようやく城門の寸前で痛み分けの撃退という壮絶な強さ。

ラストでまとめられた自然との付き合い方は、まさにハンターの世界といった感じ。シェンガオレンが殻に使った巨大なラオシャンロンや、1巻ラストに登場したクシャルダオラといったさらなる強敵の存在もほのめかされてるし、強大な自然を相手に、果たしてハンターはどう立ち向かうのか。


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